「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わるとき
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代表の佐藤です。

ここのところセミナーづいてまして、先々週は400mハードル日本記録保持者の為末大さん、先週は元官僚で現慶応義塾大学院教授の岸博幸さんと、お話を聞く機会がありました。

備忘録を兼ねて、ずらずらと書かせていただきますね!

為末さんはスプリンターとして早熟だったそうで、中学時代にすごい記録を出したそうですが、高校時代に伸び悩み、ライバルに抜かれていったことから、400mハードルへの転向を決めたそうです。

通常伸び悩んでいると感じたら、練習量を増やすとか方法を変えるとか、より先鋭化して行きそうなものですが、それは「無謀」と考えて、勝てると思われるハードルを「戦略的」に選択したそうです。
その為の市場調査も行ったそうで、100mや200mはどう頑張っても勝てそうに無いのに対し、ハードルに洗練度の低さを感じ、つけいる隙を見つけたとのこと。

岸さんは、政府に政策提言をしている立場から、経済などの政局の話などからスタートしましたが、実はエイベックスグループの顧問もされているそうで、斜陽産業である音楽業界の取り組みなどを例に、イノベーションについてのお話しになりました。

例えばAKB48など、秋葉原=オタクを象徴的に標的化し、選挙券や握手券をオマケとしてつけることで、違法コピーなどでCDが売れない現代においても売上を伸ばしているといった話をしていました。

両者共に、正面突破では無いともすれば「逃げた」とか「甘えだ」とされてしまいそうなところですが、強者と同じ土俵に上がらない弱者の戦略として優れた選択をした好例だと思いました。

イノベーションというと、何かしらの新技術・新発見によって世界を変えること、と思われがちですが、それはインベンション(invention)であり、イノベーションとは何かと何かを組み合わせることで生まれる新しい付加価値の創造であるということです。
確かにinnovationとは、直訳においても「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」ということで、何か大がかりな装置であったり施設であったり資本だったりというものが無くても生み出せるものと思えます。

そして、イノベーションを起こす上で大切なことを4点あげていました。
・自社のみでやらない
多様なバックグラウンド・知見から、新たな組み合わせが生まれる。
よそ者、若者、バカ者の話を聞く。
自社に集める余裕が無ければ、人がいるところに出かけて行く。

・ICTの活用
生産性の向上に端的に効果がある。
中小、零細はIT導入が遅れているといわれている。
この10年ほどで圧倒的に性能が良くなり、安価にもなったため、導入する良い時期に来ている。

・環境適応すること
進化論で言われていることで、生き残った種は強かったからでもなければ賢かったからでもない。
変化する環境に適応してきたから生き延びてきた。
環境変化は大きなチャンスである。

・盛り上げる空気を醸成すること
同じレベルの料理を出す店同士であったら、わざわざ態度の悪い店員の店にはいかない。
業界レベルでも同じことで、暗い話ばかりのところで良いものが生まれるはずがない。

為末さんの話も、岸さんの話もともに、先細りする中でいかに適応しイニシアティブを獲って行くか、ということで、「コップに水が半分入っている」状態から「半分空である」という危機感に変わるときイノベーションが起こるという、ピーター・ドラッガーの言葉を思い出しました。

今回は全て受け売りでした。
代表の佐藤でした。

追記

ブログ書こうと為末さんのwikipedia見たら誕生日が一緒で歳は一つ下でした。
やはり成し遂げる人の言葉は年齢によらず重みがあります。
私は二回目のハタチですが、まだまだ精進です。

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