2足す2は5である

代表の佐藤です。

 

タイトルはトップ画像のジョージ・オーウェル著の小説「1984年」の象徴的フレーズ。

全体主義によるディストピア(ユートピアの真逆)を描いた小説です。
実は存在と概要は知りながらしっかり読んだのはつい最近のことです。
非常におもしろい(おそろしい)小説です。

また例によって便利なWikipediaから引用させて頂きます笑

「1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。さらに、間にある紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている。作品の舞台となるオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。

(中略)

思わぬ人物の密告から明るみに出て、ジューリアと一緒にウィンストンは思想警察に捕らえられ、愛情省で尋問と拷問を受けることになる。彼は、「愛情省」の101号室で自分の信念を徹底的に打ち砕かれ、党の思想を受け入れ、処刑(銃殺)される日を想いながら“心から”党を愛すようになるのであった。」Wikipedia-1984年(https://ja.wikipedia.org/wiki/1984年_(小説))より抜粋

救いの無い話です。
読後、「ふりだしに戻る」感があります。ウィンストンとは別の主人公が細部は違えど同じことが繰り返されるであろう無限地獄です。

現実だったらゾッとするどころではありません。
が、現実化させようとしている政権があるのです。

それが大韓民国現大統領「文在寅」。

「ビッグ・ブラザー」を金日成、「エマニュエル・ゴールドスタイン」を安倍晋三といったところでしょうか。

下地はすでにありました。
ハングル専用法という、「ニュースピーク」を推進することで、ハングルと漢字を併用していた日本統治時代の否定や、中華帝国による古代からの冊封体制への不満といったナショナリズムの台頭により漢字を排斥し、歴史を精算してしまっているのです。

ハングル推進派の言い分も正に小説内のニュースピーク推進の原理と同じく、漢字を読めなくすることによる歴史文献の原本に当たれなくなくするなど民衆の愚民化の道具となるものです。
李氏朝鮮時代は人口3%にしか満たない特権階級「両班(リャンバン)」のみが学を独占し、その下の中人(チュンイン・雑科を出す階級)、常民(農民)、賤民の識字率は絶望的であったといいます。
下層が学を持たなければ支配することは容易という事なのでしょう。

文在寅政権は小学校の歴史教科書からこれまで誇っていた「漢江の奇跡」を削除したそうです。
これはまさに「1984年」の「真理省」の所業。

日韓基本条約によって併合時代の日本が朝鮮半島に残した膨大なインフラ・資産・権利を放棄したことと、日本から受けた当時の韓国国家予算の2年分以上の資金によって起こされた「奇跡」という歴史フィクションを精算したいのでしょう。
「ビッグ・ブラザー」を金日成と先述したのも、「奇跡」の否定は李承晩や朴正煕をはじめとする歴代大統領を否定することとなるためです。
「漢江の奇跡」というフィクションを都合が悪いために無かったこととして、また別の歴史というフィクションで塗り固めるのでしょう。

そう、彼らが日本に対していう「歴史修正主義」とは彼ら自身の行動なのです。
フィクションの中で生きていると、日本がもつ事実・真実が歪んで見えるのです。
そういった意味では文在寅が特殊なのではなく、戦後70年以上ずっと「1984年」化は行われてきているのかもしれません。

で書いたように、朝鮮半島はアカからの防衛上非常に重要な地域です。
この重要地域が「1984年」化することは日本のみならず西側自由体制側にとって非常に危険なことなのです。

ただ、少し希望があるのは、以下のような書籍が韓国で大変売れているそうです。

反日種族主義
反日種族主義 李栄薫著

とはいえ、文在寅が暴走することでこのような書籍はますます出版されなくなるかもしれません。
小説内の禁書『少数独裁制集産主義の理論と実際』と同じ扱い方をされるかもしれませんね。
果ては愛情省の101号室行きか・・・

戦後70年以上つづく「2足す2は5である」を韓国国民は打破できるのか。
真実を知る痛みに耐えられるかどうか。
注視していきたいところです。

 

p.s.
そもそも「絶えず戦争が繰り返されている」という小説の設定自体すら疑わしいという・・・
街が砲撃される描写があるのですが、現実の北朝鮮によるミサイル発射に同じことを感じてしまいます。
もしや既に共謀?マッチポンプ?自作自演?
ジョージ・オーウェルの慧眼には感服しきりです。

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