出る杭は打たれるの解釈は本当にそれでいいのか

代表の佐藤です。

昨日は朝方雨が降ったりしていましたが、日の高い時間帯に見事に晴れ、ものすごく日焼けしてしまいました。

顔も腕も真っ赤でヒリヒリです。

富士スピードウェイで開催されたWEC(ル・マン24時間耐久などの世界耐久レース)ドライバー澤圭太選手主催のドライビングスクールに妻が参加したので、付き添いで一緒に行ったのです。

サーキット内の広い駐車場を借り切ってパイロンでシンプルなコースを作って反復練習。
地味ですが、徐々に車とタイヤと対話できるようになっていく楽しみを感じられたかどうか。

サーキット周回のようにタイムという具象化された結果が得られませんので、正解不正解を端的に欲しがる人にはつまらないものになりがちなまぁまぁストイックなスクールです。

身体から遠く離れた、とてつもなく重たい物体を動物の肉体では到達できないスピードで動かすのですから、抽象的な概念を思考する能力もドライビングには必要です。

ドライビングが元々抽象度が高いのに、さらに澤選手の例え話が抽象的なので、脳トレにもなるかと(笑)

何のスポーツでもそうだと思うのですが、基礎というのが非常に大切です。
徒競走で速く走りたいからとガムシャラに走り込みを繰り返しても、速く走るフォーム・ロジックができていないと遠回りしたり変なクセがついたりして・・・

クセが強いんじゃ~

よりフラットな状態で基礎を作ることが大切なんですよね。

 

基礎というのは土木用語です。

基礎があってはじめて建造物が建てられます。
基礎が不安定となるとどこかのマンションのように築5年で傾き始める、などという欠陥が生じ、しかもそれを修繕するには莫大な費用・時間がかかります。
状況によっては上物の建物を撤去しなければ対応できない可能性もあります。

基礎なしには成果は成しえないのです。

杭というのは基礎を作る段階で地盤を安定させるために地面に打ち込むものなんですね。

「出る杭は打たれる」の解説に、才能があって人より抜きんでている人や、手腕があって頭角を現す人が、嫉妬されたり邪魔をされたりするという意味での説明があります。

だがちょっと待って欲しい。

地盤を安定させるための杭が飛び出て来てしまったら、基礎がグラグラのどうしようもない建造物が出来上がってしまいます。よって、

出る杭は打て!

徹底的に打ち込まないと、建物なら生活に支障が起こりますし、ダムなど公共施設だったら決壊して甚大な被害が発生します。

出る杭は打たれる「べし」というのが本来の解釈なのではないか、と思いますけどね。

まるで逆ですね。

出る杭は打たれるの一般的な解釈は、「よそ者・若者・馬鹿者」論と非常に似ていて、先人や周辺の偉人を古いとか保守的な考えだ、といって下に見ているようなところがあります。
その「新しい考え」そのものが先人らが組み上げてきた膨大な基礎の上にふっと浮上してきた一泡に過ぎないというのに。

伝統が全て正しいわけではありませんし、改善すべきもの、時代に則したものに変えていく必要はあります。
むしろそうして変化に対応してきたからこそ伝統となっているのです。
そしてやはり変化をさせるということは、変化させる対象を隅々までしっかりと理解する必要があります。

「ピコーンひらめいた!」という安易な出る杭をしっかりと地面に打ち込んで、基礎を締め固めていきましょう。

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