代表の佐藤です。

先週書きました記事

いわゆる通称「大阪都構想」住民投票の件ですが、呼称が「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票」となったようです。

2015年は「大阪市における特別区の設置についての投票」という、あたかも大阪市自体の変更はなく、大阪市内に新たに特別区を設置するかのような名称だったところから大きく前進(?)して、大阪「都構想」をどうしてもしたい人たちの本性が露わになった呼称となりました。

このことで、「都構想」という曖昧な意味不明なお話から現実的な政策が見えてきて大阪市の皆さんが正しく判断できる可能性が高まりました。

曖昧さの功罪

曖昧さというものは会話を楽しんだり文学的文芸的広がりのために非常に重要なエッセンスで、例えば俳句などはその曖昧さにさまざまな含み・意味を乗せて、たった五・七・五で無限の広がりを表現しています。

子音の弱い音感や漢字、和製英語など日本語ならでは特性がそのような豊かな曖昧さを実現していて、世界に誇るべき文化と言えます。

しかしそれ故に、聴き手や読者に少ない言葉で壮大な夢のような話を共有しているような気分にさせることができるため、詐欺的な事案であったり一部のカルト宗教による洗脳のようなものに使われます。
(※宗教というもの自体を否定するものではありません。)

「大衆は小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい」
一般庶民というのは、小さな嘘はじぶんでもつくが、大きな嘘は怖くてつけないから、まさかあのような「立派な人」がそんな嘘をつくなんて信じられない。といった心理です。

彼のアドルフ・ヒトラーが「我が闘争」の中で書いたようです。
まさにその手法、端的なフレーズを大声や装置、音楽を駆使することで大衆を煽動し、民族浄化という恐怖を行いました。
自分の手法の種明かしをしたんですね。

政治はノーサイドを目指すもの

「民主主義は数だ」と橋本徹氏は言います。
選挙で選ばれた議員の言葉こそ正義だというわけです。
大変論理の跳躍した話です。
その「数」のために、某宗教団体母体系他党を脅しなだめすかして篭絡したという話もあります。

民主主義とは熟議を重ねることです。

実現に向かうために熟議を重ねる中でどうしても折り合わない部分を多数決で決めます。
そもそも実現に向かう人たち同士が議論を重ねているのですから、折り合わない部分があっても「まぁ、そこはしょうがないか」「実現できて良かったね」ということになるわけです。

ラグビーの「ノーサイド」の精神です。

熟議もなく、議論を廃して数に訴えかけるのは「数の暴力」でしかありません。

白黒つけるのはやめませんか

そもそも「維新」という名称も、時代や社会情勢、景気によってなんだか色々な意味に取れてしまう「曖昧」なものです。
明治維新というのも、後世の人が「あれは維新だったね」とつけたものであって、当事者が「維新だ」など言っていません。

しかも、当時の政府は幕府だったわけですから維新を行う側はテロリストだったわけです。

「勝てば官軍」と言いますので、勝者側の都合の物語しか後世のメインストリームにはなりません。

無血で腐敗した士族を打倒して民衆による政治体制を作った、理想的な革命かのような認識があるかも知れませんが、徳川から薩長にトップが変わっただけでしたし、最終的に血みどろの西南戦争も起こりました。

そもそも、みんな大好き坂本龍馬に操船を教えたのも幕臣・勝海舟です。

悪の幕府と正義の明治政府、なんてそんなにくっきり白黒つくものでは無いんです。

小説や漫画ではスッキリ気持ちいいですが、同じ国民国家の中で勝者の裏に忸怩たる思いをもった敗者がいるのは民主主義ではありません。

政治はなにかと政局争いという権力争いのことにされがちです。
あの人とあの人は仲が良いとか悪いとか、あの人についていけばこういったポストが、とか・・・
それは政治ではなく政局ですし、ひとつの手段でしかありません。

そういった勢力争いで勝敗をつけることが果たして民のためになっているのでしょうか。
遠い霞が関の内輪の話なのではないでしょうか。

解決しないという解決方法もある、それが政治(まつりごとをおさめる)ということだと考えます。

政治を代議士だけのものにするのは勿体ない。
そう考えます。

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