代表の佐藤です。
先日、静岡県の国際サーキット富士スピードウェイで開催された富士チャンピオンカップのロードスターレースに参加している後輩のサポートに行ってまいりました。
普段自分が走る側なので、バタバタしてサーキット施設をうろつくことも無いのですが、今回は気楽にウロウロと。
トップ画像はメインスタンドからの眺めです。
このポジションからだと、メインストレートもヘアピン立ち上がりから300Rへの加速区間も最終コーナー立ち上がりも見えます。
レース観戦おすすめポジションです!
今回のタイトルは松本大洋原作「ピンポン」の"ヒーロー"ペコのセリフ。
誰よりも高く遠い「ピンポン星」からやってくるヒーローの星野裕ペコは、親友月本誠スマイルの助けを求める声に「気づいてたけど、知らんフリしてたんよオイラ。ビビって必死に耳塞いで」いました。
「月にタッチするなんてわけなかった」はずのペコは冒頭、卓球王国からやってきた孔文革(コン・ウェンガ)チャイナにストレートでトばされ、さらには格下だと思っていた幼馴染の佐久間学アクマにもボロボロに負けてしまいます。
さらにはそのアクマを、スマイルは無感情に完膚なきまでに負かしてしまい「負けたのはアクマに才能がなかっただけ」と言い放つのを見て、ペコは卓球から大きく距離をおいてしまいます。
スマイルは誰もがうらやむ卓球の才能を持ちながら「卓球なんて暇つぶし」と、冷酷極まりない卓球キラーマシーンに変貌していきますが、その機械の体の奥底でいつまでもヒーローペコの助けを待ち続けています。
とそんなあらすじです。
あえてわかりにくくしています(笑)
是非観てください。
入門は窪塚洋介主演の映画。
もっと登場人物の深いところを観るならアニメ版がおすすめです。
男たちの挽歌
泣けるぜ!
さて富士スピードウェイに話を戻して。
後輩クンは、レース前「このレースの内容次第で今後このレースに参戦するか否かを考えています」と悩んでいました。
--「ピンチの時にはオイラを呼びな!心の中で三回唱えろ!ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!」
--「そうすりゃオイラがやって来る!ピンポン星からやって来る!」
彼はあまり多くを話さないタイプなのであくまで佐藤の推測ですが、速さへの限界を感じていて、さらにルールでタイヤのグリップが減ってタイムは落ちるし、とはいえ割と上位を走れている自負もあり、「もういいかな」と感じているのでは無いか、と思いました。
実はこの日、フランスのル・マンで開催されている24時間耐久レースにも参戦した経歴をもつ国際派プロドライバーが同じクラスで走行していました。
予選を走ると、彼自身今のルールのタイヤになって壁と感じていたタイムを更新しました。
「このタイヤでも出るんだ・・・」
彼は少し昂揚していました。
しかし、佐藤は告げました。
「同じクラスのあのプロドライバー、キミより2秒速いよ」(※公式発表タイムでは1秒差でした)
「えっ!そんな・・・」彼は愕然としました。
--「オイラの体 どうにもうまくねんだな、これが・・・ でも アンタ高い所飛ぶ選手だかんよ、うんと高く飛ぶ選手だかんね。 オイラも背中に乗っけてもらって・・・ 飛ぶ。」
多少のチューンアップが認められているクラスとはいえ、車両で2秒の差がつくほど内容に差があるものにはなっていません。
決勝終了後、彼からは次のレースの話しか出てきませんでした。
朝より断然顔色も良く、にこやかでした。
--「シェイシェイだぜ、コンさん。
あんたのおかげでオイラ一つ強くなることができたよ。
あんたはオイラに、飛び方を教えてくれた。」
誰もがヒーローになれるわけではないけど、誰よりも高い空から引っ張り上げてくれるヒーローがいれば今よりちょっと高く飛べるかも知れない、そんなことを感じさせてもらいました。
自分が走らないサーキットも意外と良いもんだなぁ。
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