みなさま、こんにちは。北川です。
ひんやり寒かったり、18度まで気温が上がったり
三寒四温はとても不思議でなりません。
今日は、不思議な偶然のはなしからはじめます。
生憎サッカーねたではありません。
子どもが故障して只今練習をお休み中です。。
70代後半の実母は近畿圏の生まれで
いまも残る生家は住む人もなく朽ち果てるのを
待つばかりです。名義人は母なのですが。
20年前祖父母が亡くなったあと、売却しようにも
まあまあの過疎地となるといっこうに買い手がつきません。
しかも公道の路地がとても狭い。
かといって親族がそこへ住むには不便です。
住宅としてはご隠居でもない限り使い勝手が悪い。
大阪府や市街地へのアクセスが悪いのです。
130坪の住宅と田畑を更地にすると固定資産税が
あがるため家屋も残したまま。
そんなこんなで
はや20年放置されていたこの塩漬け物件。
ある日知人とのチャットで日の目を見るかもしれないことに。。
埼玉の知人がサウナと住宅リノベーションにはまっており
古い物件を買っては内装リノベをご自分でなさっています。
ある日「蔵」のある古い物件があればなあ、、、と一言。
瞬間、母の実家が脳裏に浮かびました。
「Tさん、母の実家を買いませんか?」
(蔵つきなので二束三文で貰ってくれませんか)
すぐに電話で会話しまして
写真を送ると満更でもない。
もうすぐ埼玉から視察にいかれるそうです。
もしも決まれば奇跡のディールです。世にも奇妙なご縁。
転売するためのバリュエーションというより、個人の趣味に
近いので畑も含め自耕生活に没入されるかもしれません。
Tさんは元CTC。不屈の精神力を持つ前向きな御仁です。
もちろん。
この顛末を地方再生などという気は
さらさらありません。そんな恐れ多い。
いまや都市部以外の空家問題は日本中で切実です。
親しい知人が過疎化で空き家が増える地域に
住んでおり、町おこし的NPO理事を務めるのですが
行政の住宅無料貸与制度も奏功していないそうです。
その土地その土地にある固有資源を
どうやったらうまく生かせるだろうかと
似た事象を聞く度にひっそり想像したりします。
例えば、一つ光明を挙げます。
熱海(静岡)の再興ぶりが近年脚光を浴びました。
市来さんというIBM出身の事業開発コンサルタントが
長年泥臭く関与し結実したものですが
元々有名観光地でもあり資源豊富であったのが
これ幸いです。集落の再生と商店含む街の再興は
当然違いますが、あらたな魅力、ストーリーを生み出すのは
どちらも近いのではと思っています。
同様、各地方でも地道にご尽力される発起人たちが
数多く居られると聞きます。
以下私見を述べます。
見知らぬ土地へ移住(もしくは半住)するには
風土への愛着、地域住民との深いコミュニケーション
良好な人間関係が普通に考えるとモチベーションに
なるのかと思います。
同時に、再生のプロジェクトリーダーが企画立案を
わかりやすく言語化し、具体ビジュアル化させるのも
大事かなと感じます。
観光だけでなく、移住者にとっても魅力とは
北海道郊外であれば
「職住接近。自然豊か安くて広い敷地」
熱海であれば
「いにしえのリゾート文化と温暖な気候」
とか。
闇雲におしゃれなカフェとお土産を開発すれば
いいってものでもありません。
他方、伊豆の下田に別宅を構えた知人が
います。
東京出身の裕福な味道楽がなぜそこまで下田に
入れ込むのか、ある日Yさんに尋ねたことがあります。
「歴史的遺構と、住宅などの文化遺産が気にいって
  腰を据えるのを決めた。人も気候もいいではないか」
そうおっしゃる。下田独特の石積みで堅牢な壁をもつ
安政時代の古民家で月の1/3は生活していました。
コロナ禍で止む無く足が遠のき残念がっています。
Yさんは愛する下田のために、自宅滞在中は
町や史跡の歴史等を説明するガイドを無料でやって
おられます。下田が風化するのを遅らせたい一心での
ご厚意です。これも再生の一種ですね。10年がかりの。
※下田のご自宅兼案内所のご紹介です
最近、高松へ法事にでかけたYさん。やはり同様に街をくまなく
散策され3日間の旅を存分に楽しんでこられたようです。
パリにいけない間は月一で高松へ遊びにこようかなと宣う。
選りすぐりの飲食店や各種建造物がとても気に入ったようです。
地方再生(再評価)とは
このようなブロガー、インフルエンサーの喧伝も
大いに後押しになるのかとおもいます。
テレビ的な表層ねたでなく、知見ある人物のクリティックや
賞賛を個人的には信じています。
なぜその土地に魅了されるのか、自分の着眼点はなど
丹念にその経緯理由を精緻に言語化するのは
今後のファンを増やす、ひいては移住者を増やすのに
手助けとなるだろう、そう感じます。
先駆者Yさんのブログを読むたび。
やや大袈裟ですが
あたかも宮本常一(民俗学者)の風土記を読むかのような
新鮮な好奇心を感じます。
巧みな文才を魔法といってみた次第。
何度か訪ねた下田のことを考えるとおもうことはひとつ。
自由に旅ができる安全な世の中となりますように。
以上、拙文ご精読を有り難うございます。
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