セルヒオ・アグエロ選手の去就

2021年5月6日 2021年5月6日

北川徹也

みなさま、こんにちは。北川です。

先日、マンチェスター・シティ広報から

チーム主力であるスター選手の

今夏退団が告げられ

アルゼンチン代表FWの

セルヒオ「クン」アグエロが

契約更新しないことになりました。

※クムクムというアニメキャラが好きなあまり

　クムがなまって「くん」と呼ばれているそうです。

File:Agüero in 2018.jpg - Wikimedia Commons

10年の長きに渡りシティで活躍したスターも33歳です。

アルゼンチン人を

イギリス人たちがこの10年間

応援しほめたたえたのも

この数十年の時代変遷を感じます。

なにしろマラドーナの時代には

フォークランド紛争煽りからの

さらにWC誤審問題があり

イギリス人はアルゼンチン人（とアイルランド人）を

目の敵にしていました。

（当時アイルランドとも領土問題で揉めてました）

サッカー選手と政治は可分であり

70年代国家間紛争のあと生まれたシティサポーターたちに

アグエロはコンパニ率いるスター軍団の一人として

偏見もなく魅力的にみえたということでしょう。

ダビドシウバ（スペイン代表）もチームを去りましたが

デブルイネ（ベルギー代表）がゲームリーダーとなり

監督グアルディオラの任期をさらに伸ばすとおもわれます。

2019年のプレミアリーグ最終節優勝が

2010年代黄金期の集大成ともいえますが

グアルディオラの冷静沈着な目がゲーム采配で

曇ることない限り、補強で失敗しない限りは

長期政権が続くこと間違いなしとおもいます。

さて

シティチーム史上最高のポイントゲッターを

産んだアルゼンチンサッカーと

豊富なタレントたちについて

以下個人的なレビューをします。

冬は厳寒マンチェスターで10年もようがまんしたね、、、

あらためてアグエロへは

ねぎらいの言葉を贈りたい。

これからスペインで享楽の時間を過ごすもよし

母国エストディアンテスでいぶし銀の輝きをみせるもよし

34歳で既にユニフォームを脱いだ

元代表キャプテン・マスチェラーノの助言もあることでしょう。

アグエロ、サビオラがデビュー当時の代表メンバーで

いまも輝きをみせるアルゼンチン選手も少なくなりました。

なおサビオラは母国でいまも現役であるようです。

ハビエル・マスチェラーノ

セバスチャン・ベロン

ファン・パブロ・ソリン

パブロ・アイマール

エルナン・クレスポ

カンビアッソ

アジャラ

ラベッシ

バティストゥータ

みんな現役引退してしまいました。

指導者としてちらほら活躍中です。

いまも気を吐くといえば

パリSGで大活躍のアンヘル・ディ・マリア

メッシ以外ですと

メルカド、ディバラも現役スターに数えられるでしょうか。

今はイギリスから母国に戻った

マルコス・ロホの

2018ロシアWCで魅せたナイジェリア戦後半での

右サイドセンタリングから

一瞬で決めたボレーはいまも脳裏にこびりついています。

それはそれは、、値千金のゴール

本題に戻り

アグエロの野性味溢れるゴールの数々

おなじく2018WCのアイスランド戦前半でみせた

カウンターを決めたあとの雄叫びも忘れ難い。

どれも一瞬の判断力です。大舞台でミスらない胆力。

なにしろピンチに強いメンタル

野生の嗅覚で一瞬のシュートチャンスを逃さない。

マラドーナ、ロマーリオの系譜を継ぐ

南米らしいFW選手としてアルゼンチン代表には

まだまだ必要なタレントです。

ケガも少ないし。

近年でいうと

同胞カルロス・テベスとも似ています。

身長が低くてもスピードを生かし

突破力、シュートの精度が高ければ

ゴールを量産できる好例ですね。

それと貪欲なゴールへの渇望感。

申し分ありませんし

アルゼンチン地元強豪チームのジュニア育成手法

が奏功してると考えられます。

アルゼンチンとは

世界最強ブラジルとおなじくらい個人的には

目が離せない南米列強のひとつです。

古豪ウルグアイも近年WC優勝の目がありはしますが

地力に勝る、メッシが代表であるうちに

世界制覇をぜひこの目で見届けたい。

アグエロもそのメンバーであるのは間違いないでしょう。

折しも昨日欧州チャンピオンズリーグのセミファイナル

シティは2－0で逃げ切りました。

アグエロのゴールはありませんでしたが

決勝で有終の美を飾ってほしい。

セルヒオ・アグエロ選手の去就

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