エリートだなんだ言っても所詮半径3メートルしか見えてない

代表の佐藤です。

今日は本のご紹介です。

「実力も運のうち」
原題は「The Tyranny of Merit」。直訳すると「実力主義の横暴」となります。
(MeritはMeritocracyの略)

2010年頃NHKで放送されていた「ハーバード白熱教室」を覚えている方も多いのではないでしょうか。
マイケル・サンデル教授の新刊です。

「遭難船で全員が死を待つより、多数が生き延びるために1人を殺して食べることは道徳的に許容できるか」といった白熱教室のように、正義や道徳というものの本質に深い思索をめぐらせる内容になっています。

成功者やエリートと言われる人々が、個々人それぞれ相当の努力をしてその位置にいることは紛れもない事実です。

では成功していない人はみな努力が足りないのか。

サンデル教授は、そもそもその努力ができる環境そのもの(生まれた国・地域・家・あらゆる協力者の存在)さえも「運」によって与えられた「ギフト」であると言います。

そしてエリートはその「ギフト」、与えられた運をすべて自らの実力とみなし、富や財、社会的貢献感を独占し、非エリートを見下している。

それが原題の「実力主義の横暴」に示されているのですね。

サンデル教授は、エリートは自らの成功を独占するのではなく、ギフトを与えてくれた社会全体に還元すべきだと言っています。

報酬も社会的地位も低く見られがちですが、社会がまわるのに必要不可欠で公益性の高い仕事に従事している人が大勢います。
例えばゴミ収集、例えば道路整備、例えば上下水道などなどなど・・・

それらの圧倒的多数の人々の社会基盤の上澄みでエリート達の成功が達成されているのです。

この本は、「エリート憎し」のルサンチマンから発せられたものでは無いことが特筆すべきポイントです。
なぜなら著者が知の巨人、エリートそのものであるからです。

また、ルサンチマンを煽るための本でもありません。
この本はエリート達に向けて発せられているのです。

エリート達も、実際に横暴な意識によって非エリートを見下しているのではなく(中にはいるのでしょうが)、「単に見えていない」のではないか。
なぜならエリートはエリートとしか会話をしません。
周囲がみんなエリートですので、それ以外の人がいることを忘れてしまう、もしくはそもそも気づかない、そういった階層を作り上げてしまった社会への警鐘でもあります。

以前佐藤も書いていますので、自分的には新たな視点を得た感じはしませんでしたが(笑)。

サンデル君、君はよくわかってるようだな。大したもんだ。(なぞの上から目線笑)。

コロナで世界中が騒いでいますが、こういった事によって社会の不条理や逆に人間社会の取るべき姿や本質といったものが炙り出されているように見えます。

このような自己の責任の外で起こった事態に対して自助だ自己責任だと殊更に言い募るのは、まさに「知の劣化」以外の何物でも無いのです。

これを機に、グローバルではなく国民国家同士が互いの主権を維持しながらつながり合うインターナショナルな世界にゆるやかに巻き戻ることを期待しています。
急進的で全体主義的な革新を行おうとする勢力もあらわれてきますので注意をしなければいけませんが・・・

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