みなさま、こんにちは。北川です。
今回はサッカーねたを離れ、話題の映画のはなしをします。

 

アメリカンユートピア、なる
デビッド・バーンさんという
アメリカ在住スコットランド人ミュージシャンが
NYブロードウェイで上演した芝居を映画化した
作品を観てまいりました。
バーンははるか昔、他3人のメンバーと仲たがいして
トーキングヘッズ(以下TH)というバンドを解散したリーダーでした。
およそ1992年以降は完全にソロ歌手、映像作家となったようです。
THはニューヨークのバンドなのですが
77年デビューして間もなくサイコキラーという佳曲がスマッシュヒット
2枚目モア・ソングスからアル・グリーンのカバー曲が世界的にヒットし
一躍人気バンドの仲間入り。日本へも何度かツアーで訪れています。
個人的には86年のアルバム、トゥルーストーリーズ収録のヒットシングル
ワイルド・ワイルド・ライフがいまも気に入ってまして、旅行ではiPodで
かならず再生しています。(旅行をワイルドにしたい訳ではありません)
いわゆるパンク以降ニューウェーブのバンドとして商業的成功を収めた
といえますね。同じくアメリカのDEVOやB-52sより知名度が高いです。
ブライアン・イーノへプロデュースを頼めた位のセールスがありました。
トゥルーストーリーズは次作ネイクトへと当時はやりの民族音楽ブームに
没入してしまう前、バンドのピークであったかとおもいます。
ストップ・メイキングセンスという劇場公開映画(ライブツアーの様子を撮影)
につづき、同名のトゥルーストーリーズという映画もバーンは当時製作しており
バンドの映画である2作は日本でもそれぞれオンタイムで上映され人気を博しました。
思えば同時代の音楽家で故プリンス(ロジャース・ネルソン)も映画製作に熱心
であったなあという気がします。80年代の古いはなしで恐縮です。
バンドのデビュー以降
バーンの音楽・映像に関するアイディアとセンスは、多分に演劇的で実験的な印象です。
アートスクール出身のせいかどちらかというと世間に迎合しません。
今回の映画はおなじく地元ニューヨークの映画監督スパイク・リーと共同製作により
いつもと違いパフォーマンスがポップで肉体的、ポジティブなメッセージを感じます。
デヴィッド・バーン hashtag on Twitter
THのヒット曲も多数使用、100分で21曲のハイペースないわばミュージカルなのですが
次々展開されるテーマはシリアス。
ですが、ダンスの振付師によるテンションのお蔭か観終わるとスッキリします。
バーン個人のセンスに偏ると、パフォーマンスそのものもシリアスな演出に
なっていただろうなと思います。
私が好きな映画監督にデビッド・リンチがいます。アメリカ人です。
ツイン・ピークスシリーズで有名な、人を不安にさせる映画を作らせたら随一の人物です。
バーン個人の喜怒哀楽を廃したセンスは
リンチの映画がもつ乾いた質感に相通じるものをいつも感じます。
少なくとも子どもや家族と楽しむものではない笑
アメリカで長年生活しながら、常にアメリカの画一的価値感に異議を唱え今回は
ユートピアという逆説を持ち出すようになったのは、昔を知るだけに2021年の今も
静かに進化し続ける表現者なんだなあ、、としみじみ思いました。
その表現の本質は、世の中にある問題意識、社会を覆う空気に呼応していて
フィクションであるがそのときどきの現代人の有様を提示し聴衆に自ら考えさせる。
そんなスタイルに私には見えます、批評というかシニカルな印象。
ストップ・メイキングセンスの時からでした。
常に現代人のコミュニケーションが大きなテーマですね。
80年代から活動するミュージシャンがコロナ禍の乱世へ放つ
今回の前向きなメッセージ・表現は
コロナがもしなければ
こうした勇気を与えようというニュアンスにならなかったのでは
とも感じます。
今回は(おそらく)スパイク・リーの演出もあり
わかりやすさ、スッキリ感、ポジティブさが違うところで
新しいマリアージュは新鮮で気に入りました。
そもそも役者ではない69歳のバーンがメインで狂言回しをする
ミュージカル、よく考えると(日本人ユーチューバーコンテンツに慣れ切った)
現代の若者にはなかなか理解されないのだろうな、という気もします。
とはいえ5月封切り、まだ劇場公開中ですので
物は試し 一度鑑賞されてはいかがでしょうか。
個人的におすすめです。
THが好きだったので贔屓目の評価であることは
ご容赦ください。
入梅間近、季節の変わり目 体調管理にご留意くださいませ。
毎度、拙文ご精読ありがとうございました。
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