この期に及んでまだ目覚めない
日独道路ネットワーク比較60km以上

代表の佐藤です。

弊社HP(https://www.kk-takagi.co.jp)で連日お知らせしている通り、現在鉄鋼製品の高騰が続いています。

原因はご賢察の通り、ウッドショックと同じ構造となっています。

短期的には、米中の新型感染症が一服し、またリモートワークの浸透により、郊外での住宅需要が一気に増加することで住宅供給の伸びから世界中の建築資材が米中に押さえられ、その結果あらゆる資材の原料が高騰している、ということになっています。

その高騰する原材料価格に対して、国内需要の低調により「枠」を大きく取れず、ボリュームによるディスカウントができないため、仕入れ価格で買い負けている状況です。

確かに現状起きている現象を見ればその通りです。

海外の情勢の変化により国内の供給が影響を受けてしまう脆弱な国家に成り下がっているのが日本の状況です。

これは実は非常に根深い問題で、実はこの新型感染症が発生する以前から内在していた膿が表面に浮かび上がってきたという「だけ」のことで、いずれはよりまずい状況まで進んだ時にやっと認識するようなものが前倒しで認識できた、という意味ではラッキーです。

と、思っていたのですが、どうやらまだ認識できていないのが判明し、非常に呆れています。

伊藤忠丸紅鉄鋼「第7次中計」 塔下辰彦社長に聞く 鉄鋼の新規需要創出 重要 グローバル網強化、機能磨く
https://www.japanmetal.com/news-to20210616107848.html

短期計画というなら百歩、いや一万歩譲って理解できますが、伊藤忠ほどの大商社の中期計画が「昔夢見た需要」にフォーカスしている異常。

もはや古くなった空気に未だ流され続けているのです。
世界では、「グローバル」はもはや終焉を迎えているのにも関わらずです。

いや、むしろ今考えると、グローバルなどという幻想を見ていたのは戦後一億総白痴と化し米ソ冷戦終結とバブル崩壊でそれを加速した日本人だけだったのかも知れません。

主要国の政府支出の推移(2001年=1)
主要国の政府支出の推移(2001年=1)

主要国の政府支出の推移です。
中国の伸びが異常ですので、他主要国の支出が少なく見えますが、日本以外で一番低いドイツですら2000年比で2倍に政府支出を増やしています。

日本は1倍。つまり政府支出を増やしていません。

そのおかげで

2018年主要国ドル建てGDPの対96年比(倍)
2018年主要国ドル建てGDPの対96年比(倍)

1996年と比較したGDPの伸びの倍率です。

政府支出の伸びと完全に相関しています。

他国は「グローバル!」と外向きには言いながら、しっかり国内に投資して成長しつづけてきたのです。
良く言えばお人よし、悪く言えば頭の悪い日本人は「白人様がおっしゃられる」事を鵜吞みにして、政府支出を悪者として、(諸外国と相対的に)国内の需要を減らしつづけてきたのです。

この事実と向き合わずして、今さら「グローバル網強化」などという愚劣なことを中期計画におくとは・・・呆れてものが言えないとは正にこのことです。
(すでに1100文字ももの言ってますが苦笑)

国内需要が無いなんて、事実無根も良いところです。

たとえば、日本とドイツは国土面積がほぼ同等です。
しかし、道路敷設状況は圧倒的に差をつけられています。

日独道路ネットワーク比較60km以上
日独道路ネットワーク比較60km以上
日独道路ネットワーク比較100km以上
日独道路ネットワーク比較100km以上

そして現在、欧州では「新幹線ブーム」。
各国、超特急敷設に邁進しているのです。

「人口が少なくなる中無駄な道路を作るな!」などというおかしな事をいう人にはこう言ってください。

「人口が少なくなるのだから、より少ない人手で物流をこなさなければいけませんよね」

日本以外はこの新型感染症により大量の死者を出しており、人口減少は日本どころではありません。
しかし、今後世界はどんどん経済成長していくでしょう。
日本はこの無策のままでは衰退していきます。

生産性向上とはまさにこのような投資によって行われるのであって、某D.A.氏のような中小零細企業シバキ上げによっては達成されません。

この道路の話も日本国内にある需要の一部にしか過ぎません。
防災や科学技術、医療、食料、そして防衛など。
いくらでも需要が存在します。

そのほとんどに鉄鋼が必要であって、海外に売りさばく余剰の鉄など実は存在しないのです。

カーボンニュートラル、SDGs・・・
グローバルに続いて、白人が対外的に発信する一見耳障りの良いフレーズたち。
単なるポジショントークです。

大企業の社長の皆さん、いい加減目を覚ましてください。

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