代表の佐藤です。

先日横浜市長選挙がありまして、山中さんが市長となりました。

横浜市長選はIR(カジノ云々)とコロナ対策についてが大きくクローズアップされ、山中さんの元横浜市大医学部教授という経歴が当選を後押ししたように感じました。

これについてどうも視野狭窄感を覚えましたので、考えを述べていきたいと思います。

結論から申しますと、世論がリスクとハザードについての分離が為されていないことがこの違和感の正体だと感じています。
リスクとハザードについて再確認していきたいと思います。

例えば、ふぐ。

ふぐにはふぐ毒があります。
これはリスクとは言いません。ハザードと言います。
水族館でふぐが泳いでいても、いやそれこそ海水浴で目の前をふぐが泳いでいても、リスクにはなりません。

リスクになるのは、ふぐ調理免許の無い人がさばいて、肝がしっかり取り除けていないふぐを食べてしまった場合です。

つまり、リスクとはハザード(危害要因)の存在を前提としてはいますが、あくまで実際に危害の起こる確率のことをいうのです。

これをこの2年ほど世間を賑わしている感染症にあてはめてみます。

この感染症は、高い感染確率と重症化確率というリスクと、重症化すると死亡に至るハザードを持っています。

確かに「死亡」という強烈な言葉から恐ろしいものを感じてしまうところもあるでしょうが、人間は死ぬ方向に不可逆的に生まれ生きているわけで常にそのハザードはあります。

よって、ハザードについてはなにもこの感染症のことを殊更に言う必要もありません。
人は何で死ぬか分からないのですから。

それで重要になってくるのは、その「死」に向かう経路、リスクであると言えます。

この感染症におけるリスクとは、感染するリスクと重症化するリスクです。

リスクは統計的に表現できます。

上は感染者数の推移です。
もの凄い勢いで伸びていて恐怖を感じているとは思います。

しかし

これは死亡者数の推移です。
感染者の増加と死亡者に相関が見られ、これから死亡者数が増えてきそうに見えます。
確かに「個人的には」恐ろしいですね。

ちなみにワクチンの接種率は人口比50%ほどになっています。

対して米国。

ワクチン接種が進んでいるイメージの米国ですが、人口比でワクチン接種率60%を超えてきたくらいのようで、

感染者数は急増していますし、

やはり死亡者数も感染者数と相関しています。

感染100人に当たり1人が亡くなっている計算でしょうか。
日米に大きな違いはありません。

いやむしろ、日本の人口1億2千万に対して米国は3億2千万で2.7倍しか人口差が無いのに、日本は2万人の新規感染者で大騒ぎなのに対して米国は15万人と7倍以上です。

しかし、すでに米国ではメジャーリーグはスタジアム満員で観戦していますし、経済活動も活況でGDP7%の成長率とも言われています。

この違いこそ、リスクとハザードの認識とその管理・マネジメントの差だと言えます。

これらから米国において、ハザードを「感染症による死亡」に対して設定していない(比率が低い)ことが読み取れます。

米国におけるハザードとは、感染症によるものより経済をはじめとする国家としての活動の低下の方に重点をおいているのです。

これは人命を低く見ているのではありません。
感染症のリスクより、未感染(や感染していても無症状)の国民の活動が制限されることによる経済の縮小が、将来においてより国民を死なせてしまうリスクが高いと認識しているのです。

経済をはじめとする国家としての活動の低下なども含む「国民の死全て」をハザードにおいているということです。

よってロックダウン中もしっかりとした「補償」が為されていました。
協力金ではありません。
補償金です。
国民の人権を制限し、経済活動を止めてもらっていることに対して、国家が国民に補償を行ったのです。

米国を例にしましたが、その他先進OECD諸国のほとんどがそれに準じています。

日本だけが人1人あたりの感染症による死亡ハザードのみに重きを置いているのです。
多面的な死亡リスクを比較していないのです。

これを前提に横浜市長選のお話(やっと戻ってきました)。

山中さんの政策は、感染症対策で「ワクチン接種を推進」「検査の拡充」・・・

ズレているのはわかるでしょうか。

人を死なせてしまうのは感染症だけではありません。

ハザードが何なのか。
ハザードの度合いは。
そしてそのリスクは。
その他のリスクとの比較は。

政(まつりごと)を治める視点、視野が求められています。

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