こんにちは、山口です。
野球のシーズンが終わり、最近我が家ではNetflixを見る時間が増えてきました。
Netflixは映画やドラマの話題作からB級作品、Netflix限定のものまで幅広く揃っています。
先日も何を見ようかなと検索していると、見たかった映画を発見!
昨年アメリカで公開された「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」という映画です。
ストーリーは老人養護施設で暮らしているプロレスが大好きなダウン症の青年ザックが、プロレスラーの養成学校に入るというために施設を脱走。
その道中で漁師のタイラーと出会う。
こちらもまた孤独で問題ばかり起こし、追われる身になった人間です。
この2人が出会い一緒に養成学校を目指し旅をする中で友情を築いていく2人。やがてザックを探しにきた施設の看護師エレノアも加わり大冒険をしていくストーリーです。
ストーリーだけ見るとありふれているロードムービーですが、実際に見るとアメリカの田舎風景が作品に良い味を出していてどこか懐かしさを感じる映像。
現代的な物と前時代的な物、善と悪など敢えて対照的なものが多くあり、現在の社会や人間の心模様を上手く表現してあるように思います。
そして、より一層作品をリアルにさせているのが、ザック役を演じた俳優は本名がザック・ゴッサーゲンで、本当にダウン症でありながら俳優の仕事にチャレンジしてチャンスを掴み、見事この映画の主演を務めました。
そして、漁師役のタイラーはシャイア・ラブールです。
とても良い俳優ですが、作品同様に私生活で問題があり警察のお世話になったりと…。
この映画の撮影中も問題があり撮影中止になりそうになりながらも、ザックとの共演していく中で心を入れ替え撮影は続行されました。
劇中で「友達というのは、自分で選ぶ“家族”なんだ。」と言っていた通り、今では2人は本当の兄弟のように仲良くなっているサブストーリーまであります。
僕はこの作品に出会うまで恥ずかしながらダウン症の人を主演で起用など聞いたこともなく、実行する人も居ないことを疑問にも考えず、起用しないことを変だな?と思うこともありませんでした。
ところが、現在は多様性の時代になりザック以外にもダウン症を患いながらも世界的にモデルと活躍する、エリー・ゴールドスタインさんがあの有名なGUCCIのモデルに起用されたりと少しずつ変化しています。
この作品の撮影もザックを起用することで、台詞を変えたりと今までとは違う大変なこともあったと拝見しました。
しかし、視聴者側の目線からだと、ザックが演じたことでリアリティーの向上や、動作の表現の仕方に新たな可能性があるように思えました。
この映画をきっかけにダウン症のみならず、病気等により才能があるにも関わらず表舞台での活躍を諦めてしまった人達を起用するきっかけにもなってほしいと思う作品です。


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