代表の佐藤です。
先週末の大雪の予報が大きく外れてホッとしております。
昨年末ボロくなった長靴やカッパを処分して、新調し忘れていたので焦りました。
さて、しかし気候を確実に予知することはこの先可能なのでしょうか。
既知のもので組み上げられた科学は果たして現実を表現しているのでしょうか。
地球温暖化人為説が世の中幅を利かせております。
CO2をはじめとする「いわゆる温室効果ガス」によって地球が温められていて、様々な気象変動を引き起こしているというものなのですが・・・
プリンストン大学の真鍋さんがノーベル物理賞を受賞しました。
地球シミュレータというのが有名ですが、大気の組成が気候に影響を与える有用なモデルとして使用されています。
しかし、ホッケースティック論争というものもあり、現在の気温と同等の気温上昇が中世においても発生している事例が出てきていて、人為的なCO2など温室効果ガス増加とは因果関係に疑問があらわれてきています。
次回移行のIPCCによる発表もいくらかの軌道修正が行われるのでは無いかという予測もあるようです。
そもそも、気象学は物理を活用してはいるものの、いわゆる実験を実際に行うことはできません。
なぜなら地球は一つしか無く、何か実験をして失敗したからといって実験前のセーブポイントに時間的に空間的に戻ることはできないからです。
あくまで地球シミュレータのような、ある程度簡素化・単純化された「仮想的な」モデルによる実験を元に未来予測をしているのです。
たしかに地球規模での気温上昇によって起こっている気候変動やそれによる砂漠化などの予測は近似しているようですが、その気温上昇の要因が人為的であるかということには、ホッケースティック論争からわかるとおり論理的に飛躍があるとしか”直感的”に思わざるを得ません。
そもそも、気温上昇についてCO2(などの温室効果ガス)が「因子的に関与するパラメータ」となっていることを以てシミュレータが構築されている以上、その論理は再帰的・循環論法に思えます。
循環論法とは「『ハムレット』は名作である。なぜなら『ハムレット』は素晴らしい作品だからだ」といった、ある事柄の定義を与える文や表現の中に、その事柄自体が本質的に登場していることを言います。
温室効果ガスは地球を温める、なぜなら温室効果ガスだからだ。
投薬実験のように動物という人間が作ったもので無いものに対する実験では無く、気候シミュレーションは人間が経験則に基づいた数式に基づいて作ったものに基づいた実験をしている、というのは何か足元がグラグラしているものにしか”直感的”に思えません。
何層にもあやふやなものに「基づい」ちゃってますからね。
「気候学者には」地球温暖化人為論への疑いがある人はいないそうです。
それはそうです。
気候シミュレーション開発者自身が疑うことはありませんし、それを使って研究する者も「実験室」が欲しいのです。
「リアルドライビングシミュレータ」を標榜するソフトウェア開発者が、おかしな挙動が出てもそれは周辺パラメータの異常であって、物理エンジンそのものに疑念は持たない、というのと同じです。
しかしその実、その物理エンジンも粒度がまだまだ荒く、結果から「経験的に」類推できる法則に基づいた計算を行っているに過ぎません。
そうなってるからそうなる、という循環論法。
あくまで疑似環境なのです。
他ジャンルの学者には多くの懐疑的発言が散見できるのですが、そういった学者でも気候・気象学会へ正式に参加し、その中で懐疑論を正式な論文として提出、「気候学者による査読」を受けないと「科学的で無い」と評価されるようです。
”直感的”に可笑しい。
それって、内輪の理論・・・
その昔、地球は平面で宇宙が動いているという天動説というものが「科学」として広まっていました。
その「科学」はとっても複雑な数式で惑星の動きを「解析」していました。
惑星という言葉そのものが「惑う星」の通り、地上から見ると行ったり来たり登ったり降りたりととても複雑な動きを見せるのですが、その「科学」はそれも完璧に表現できていました。
ある事象を表現する、投影するモデルは、視点によらず前提によらず手法によらず、実は同じように表現できてしまう。
門前の小僧習わぬ経を読む。
誤った「事象の投影モデル」を使っても、正確に結果が計算できてしまうので、あたかもそれが真実の像であるように見えてしまう。
プラトンが「洞窟の比喩」でそのように喝破しています。
今後コンピュータの処理スピードが増々上がり、シミュレーションは現実に限りなく近くはなっていく事にはなるでしょうが、シミュレーションが現実になることはありません。
F1チャンピオンがシミュレータで訓練をしているからといって、シミュレータでF1チャンピオンより速ければF1チャンピオンになれるわけでは無いのですから。(可能性はあるかも知れませんけど。)
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