なにを保守しているのかを見ないと政治はわからない

2024年9月30日 2024年9月30日

佐藤正憲

代表の佐藤です

月曜祝日が続いて３週間ぶりのブログです

さて、先日実質日本の内閣総理大臣を決める自民党総裁選が行われ、石破茂氏が総裁に選出されました

そもそも自由民主党という存在そのものが戦前の大政翼賛会から戦後GHQ支配体制に単に移行したものであるし、サンフランシスコ条約で建前として撤退したはずの米軍が朝鮮戦争の時代に前線基地として日本国土の使用するのに全面的に指示したのは吉田茂でした

自主憲法制定を標榜する政党であるはずの自民党総裁が、こともあろうに憲法を偽装したGHQ支配条約を盾に日本再軍備を拒絶したのです
この時点でもう解党するべきだったのかも知れません

米軍基地というと「沖縄の犠牲が・・・」というような印象に操作されていますが、東京の空域は米軍による管制が優先され、日本国の航空機はその航路を通れません
米国トランプ政権時の訪日で、通常の空港ではなく横田に降り立ち軍服で基地軍人らに演説をしたのも記憶に新しいと思います

これは対外的、特にこの極東地域の北朝鮮、CHINA共産党、ロシアに対して、日本列島は米軍基地であるという強力なＰＲになっています
米軍は日本はおろか米国議会の決議を通さず、日本列島にいつでもどこにでも基地を作ることが可能です（コストの問題は別として）
北朝鮮のミサイルも中共のEEZ侵犯もロシアから北方領土が返還されないのも全て米軍に向けての威嚇であり、日本議会・政府などはじめから蚊帳の外です

日本列島とは、米合衆国軍のアメリカインド太平洋軍傘下の第5空軍司令官国なのです

戦後戦後といいますが、相変わらず戦中です
少なくとも朝鮮戦争はただ休戦しているだけですので、戦中です
国連が枢軸に対抗する国際連合である事実から、かわらず戦中なのです

某一教会との関係も、反共を標榜した共同戦線としてのつながりで仕方がないような言説もありますが、それも単なるポーズです
本当に反共なんて考えていません
といいますか、反◯◯というのは主軸が相手側にあって、単にそれに反対しているだけで哲学がありません
ファッショの失敗はまさにそこでした

神道はよく教義の無い宗教だといわれます
しかし、多くの祭りが存在し、それぞれの儀式も残されています

本来その儀式に含まれていた色々な意味や教義が変質したり抜け落ちて、"仕草"だけが残っている

保守を標榜するほとんどの人間がまさにこの状態です
靖国に参拝すれば保守
中共・北朝鮮・ロシアを攻撃すれば保守
改憲といえば保守・・・etc.

"保守仕草"の似非保守なのです

何を保守しているのかといえば、米軍の前線基地であり続けるための戦時体制保守
その体制の中でのポジションを保持したい"保身"でしかありません

その場しのぎの日和見で哲学のない、ある種戦後似非保守を濃縮還元したような政権が誕生します

高市早苗氏であればうまく行ったのに！
と似非保守なら言うでしょうが、きっとそうはなりません

総裁選の票の動きの通り、石破が良い！より反高市！が過半数をとったということなのです

もし万が一、この似非保守政党の中で本物の保守がいたところで、似非保守にあらゆる政策を阻まれ、あの人やあの人やあの人・・・らのように"消されて"しまうのです
より絶望が広がってしまったかも知れません