みなさま、こんにちは。北川です。
ある日本人音楽家のはなしを書きます。
歌手・小沢健二さんは1995年前後にとても人気がありました。
一貫して恋愛(男性目線)の歌詞、見た目相まって10-20代のオリーブギャルに大層人気でしたが、あとで聞くと20万枚しかアルバム「LIFE」は売れなかったそうです。邦楽で10万枚セールスあればメーカーとして次の契約更新がすんなりできると当時云われていました。
さんざんTVにも出たしツアーも日本中回ったのに30-40万枚まで売れなかったとは、東芝EMIも同時期ほかに売りたいアイテムがあったのでしょうか。それくらい当時あらゆるメディアから注目を浴び、紅白歌合戦にも出場した人気歌手でした。なにしろ東大卒で小澤征爾さんの甥っ子が洒落た曲を書いて歌うわけですからね。
そんな渦中にいた当時20歳くらいだったリスナー男女が、LIFE発売30周年記念の2024年8月31日 武道館公演に抽選で勝ち残った人のみがチケットを握りしめ、雨にも負けず大集合したそうです。ステージの眞城さん58歳小沢も56歳。かつてドラムを務めた青木さんは32歳でとっくに鬼籍入り。
冷静にかんがえてみると。60歳に手が届こうとする口角のさがってきた男性歌手が、30年前のヒットアルバムの曲を必死に歌いまくる。ライブで声がでないことは昔から変わりありません。長瀬智也さんといい勝負です。
わたしからすると不思議な「郷愁」にこぞって集まり2マンも3マンも物販にお布施する(買えたひとがラッキーなくらい品薄)中高年男女とは。いま現在の生活から一瞬の逃避が必要なのか???武道館にあつまって自分の青春を懐古する趣味は、個人的によくわからないなあとおもいます。もっとも私だけが、済んだことはどんどんわすれていってしまうだけかもしれませんが。
しかしながら、7年まえのこと。
2017年に新曲「流動体について」で19年ぶりに国内復帰したとき、服部隆行アレンジでお金と時間をかけ完成された楽曲はラブリーからきちんと成長した歌手による最新の表現におもえた。度肝をぬかれました。彼のキャリアでこの年獲得した初登場オリコン2位のほうが30年前より余程輝かしいインパクトだとおもいます。
完成度と曲のよさがほんとうにオリジナルとして、当時類するものなくすばらしいとおもった。アレンジの凝り方はむかしとかわってないが、歌詞と曲の完成度がむかしと違うバンドメンバー(白根尚孝さん等)によって粒度が詰まった最新の表現に。もっともフレッシュな音楽におもえました。
これもかつて一世風靡したあの小沢が。という背景があってのことだとおもう。ステージ去り際、芸人のように深いお辞儀をする姿はまともな大人になったんだな、生意気で有名だったかつてと比べ成熟のような印象がしました。
笑っていいとものテレフォンショッキングにも出たくらいだから、彼は日本中で知られているはずなのに、20代のころは世間がおもってるほどセールスがなかった。おそらくすべての年代が好んで買うものではなかったからでしょう。
ソロキャリア前半について、おそらく彼の妻(とこどもたち)は興味ないのだろうとおもいます。もちろん彼の日本語リリックの独自性が理解されないだろうこともありますが、父親が流行歌手/音楽家であることが、おそらく彼の家族内ではあまり重要ではないのだとおもう。ちなみに細野晴臣さんの家族もそうです。
だけれども一家の大黒柱としてドアノックミュージック主宰として、あまたのオリジナル物販やツアー興行収入を無視しない姿はビジネスマンとして有能な行為でしょう。昔とった杵柄事業をださいからやめなよとは云えない。儲かるときに動かない理由はない。それもこれも大人になったんだなと理解しています。リバイバルがピンとこないのは彼を知る者では少数派なのでしょう。
19年ぶりオリコン2位のインパクトは人生において何度もできるものでないし、実に最高だったなあとおもいます。それくらい当時メーカーと歌手本人は、自信をもって世に問うた曲だったと。無二独特な歌詞は彼にしか紡げない、類を見ない異才とおもいます。歌唱力はさておき。
以上、まったくの極私的な文章でおそれいります。
☟ 7年前の小沢さん長男(シングルジャケット)
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