みなさま、こんにちは。北川です。
サッカーの国際公式戦というのが、FIFAワールドカップやコンチネンタルカップ、アフリカネーションズ、ECL、ACLなど世界中で毎年のようにおこなわれます。ごぞんじのように、キックオフのまえに各チームスタメンがピッチ入場しそのあと整列してから、2チームAWAY→HOMEの順で国歌斉唱があります。
また、オリンピックの各競技決勝のち表彰であれば金銀銅メダル授与の際、各競技でいづれも金メダル獲得者の国歌が流れ、世界チャンピオン祖国の栄誉をたたえます。
わが国の君が代という曲は転調がなだらかなため、興奮する要素はないわけですが、中国やイギリス、フランス、メキシコ、アルヘン、ウルグアイといった有史以来戦争でつねに国の行く末を占ってきた国は、いさましい転調の曲がおおい。これらはサッカーの列強国でもあり、よくよくビッグマッチで国歌を聴く機会があります。
みていると選手たちは次第に血を滾らす、数分後から死ぬ気で勝ちに行く時間を想像し集中力をたかめます。ブラジル人がなにやら曲の終了時に叫んでいるテンション高い目つきは、戦争で今すぐたたかう兵士のそれとかわらないようにも見えます。
先日、なぜだかユーチューブTLでFIドライバー セルヒオ・ぺレス(メキシコ)モナコGP優勝時の表彰式動画があらわれました。ペレスはモナコ公国の領主たちを背後に、メキシコ国歌を時折嗚咽しながら聴いています。難コースモナコの勝利は格別のよろこびだったのでしょう。メキシコ人で稀に見るチャンピオン、、そんな清々しくほこらしい表情はモナコ軍楽隊の生演奏によっても呼び起こされたものに思えてきます。ペレス至福の3分間。
もちろんF1ドライバーとは、各国から集まるチームクルーのサポートなしに勝つことはできません。ですが、クルーみんなが結集しドライバー勝利のために力を尽くす。優勝の名誉はチームみんなのものですが、もぎとった張本人が代表となりその祖国に敬意を表す、勝利を捧げるわけですね。
このような特別な数分間、常人にはできない偉業である勝利をもぎとったアスリートたち、試合に対峙する前後の栄誉に浴する映像が割にすきでよくみます。唇を震わせ涙をこらえむせぶ。鍛錬苦労を結実させてきたその表情は尊く、その瞬間祖国が誇る代表としてこのうえない美しい顔にみえます。
感情を抑えきれないさまがなんともいえない。演歌を絶唱する八代亜紀さんにも通じる、最高の頂きに立ったものの表情は、常人が仕事などでそうそうおなじ感興に陥るものではありません。ギャラリーやサポーターの歓声相まって。
人が異郷の地で、祖国代表のひとりとして競技でさまざまな頂にたつ。代表である時点で名誉であり、スポーツでアドレナリンが滾るわかりやすい場面です。サッカーなどは代理戦争にもなぞらえられます。
スポーツエリートという一握りの人種の特権ですが、国歌を直立して胸に手を当て聴く、次第に涙をこぼす、初優勝ならなおのこと。自国から離れた地で自分が◯◯人であることを思い起こし、最高の瞬間を栄誉に俗する。国の外にいてこそ自らのアイデンティティはことさら自覚されるようにおもいます。傍目にも美しい。
2012年LDNオリンピック 競泳女子800mFRのチャンピオン ケイティ・レデッキー(アメリカ)表彰シーンにおける彼女がみせた特別な表情は、脳裡にいまも刻まれています。
アメリカ国歌を小さな声で歌う唇が、興奮のあまり痙攣のように小刻みに震えていてうまく歌えなくなるのです。たしか当時まだ高校生だったか無敗神話が始まった頃の初々しい、感極まる端正な表情のズームアップはじつに尊い瞬間におもえました。斉唱のち銀と銅メダリストとの抱擁、報道の撮影タイムは3人みなにこやかで慈愛に満ち溢れたもの。
異郷の地で歌う聴く祖国の国歌とは自分の経験とアイデンティティを確認する、また自国外他国籍の者への慈しみも同時に湧き出るものなのかもしれません。
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