みなさま こんにちは、北川です。
あけましておめでとうございます。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
斜め上からの視点で、目から鱗がボロリとはげ落ちたはなしをします。
知人でNさんという大阪府豊中出身のタイガースファンがいます。WEBディレクターであり、モダンアート作家でもあります。モダンアート制作が今の日本ではおかねに換算されにくく生憎専業ではないというわけです。ドイツでも作品発表された制作オブジェ、平面のコンポジットはなんともストイックな作風。御本人もまじめ...関西人にしては寡黙なほう。そんなふるい知人で親しいNさんとひさびさに会いました。
Nさんとは仕事のはなし、モダンアート界隈、世相、映画や音楽のはなしなど、歳もちかいのでさまざまな話題でたまにあうと盛り上がります。年末に弊方自宅で京都のおみやをアテにささやかな忘年会をしました。
最初はアマゾンプライムでニューシネマパラダイスを流し見しながらずっと食事飲酒をしていたのですが、パリ・テキサスからはじまり映画のはなしでアツくなってきまして「ルックバック」をみましたかね?とその話題性についてわたしから説明し「ないのなら、いまみてみよう」とモニターのコンテンツをかえました。
ここであっとおどろく視点の持ち主をまのあたりにします。
つまり、Nさんは漫画ではありませんが、こどものころから絵を描くのが好きで得意でうまかったゆえ現在の人生をおくっているのです。
しかも、表現者の生きざまを描いた映画は大概キライやねんと笑 まんがと同業者のようなアンビバレントな心情を説明してくれました。
表現者のいきざまを美化する それと、うみだされた作品そのものの評価は別物です。もちろんそれは誰にでもわかることです。
但し、世の中では人間の人格とアウトプットがかならず相関するように錯誤がよくあるとおもわれます。つまり、作品が優れた人は努力を惜しまない、純粋な喜怒哀楽をもち、美化されるようなナラティブからすばらしい表現がうまれるかのような...ステロタイプな、仕立てられた美談。これがキライなのだそうです。
それとコミュ障や発達障害の10代が画業に生きがいを見いだすのは美術の世界ではままあることだそうで、いまさらそれをいうかいね。と辛辣な感想。
Nさんの目にはルックバックもできすぎた美談に見て取れるらしく、特別な友だちの急な死にショックを隠せない、藤野が哀しみの涙を流すのも(京アニの事件から漫画原作者が受けたショックも)ナラティブで美化された現実のようで、じつは現実の反映ではないといいます。表現の奥底によこたわる人間の心理、問題提起とはそんな単純なものではないといいます。苦笑
たしかにNさんは幾分シニカルな性格といえますが、アニメや漫画作家の表現題材や表現そのものに、美術作家の立場からすると表層だけで表現が本質を捉えきれてないと感じるのかもしれません。
Nさんも私同様基本まんがやアニメに疎い、そんな意識の持ち主であるせいも拍車かかるせいなのか。泣くことあらへんがな。そういわれました笑
全部早送り、結局30ふんでランスルーしてしまいました。
しかし、目の前のひとがあたかも映画の主人公のような幼少期をおくってきた場合、この映画をおもしろい、すばらしいと思えないとはすこし驚きでした。なんでこんなんわざわざ映画にしたん??と言ってのけるのですから。表現者自身の生い立ち、日常意識からすると面白みに欠くプロットにみえたようです。立場と視点がかわるとこうも感想は変わるものなんですね。
人間の視点、人格の多面性は十人十色。おもいもよらぬほど多種多様です。じつに勉強になりました。
気候が乾燥著しくインフルエンザ猛威奮い中です、みなさまご用心ください。
ことしも健康管理に留意し精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
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