みなさま、こんにちは。北川です。
先日、古い友人に会いました。ゆっくりな新年会のような会食を。
20年前当時の若い同僚なのですがむかしから向上心に富む、いまは某社で事業部長として活躍する兵庫からやってきた登り龍。そんなよっちゃんの兵庫時代を最近知ったのですが、あの有名な西脇工業高校のよこにある県立西脇高の出身だそうです。とにかく御洒落なマイメンはいつもすこし疲れた声をだし会うとポケモンのはなしからはじまります。なぜか。
よっちゃんはその日、池袋でボイストレーナーとレッスンをやってからきたとかで「ん、なんで???歌うの?」と聞くと、月一で話し方の矯正にかよっているらしい。
「えーなんで???普通やん」訝って尋ねると、抑揚のないフラットなしゃべりかた(感情がこもらない)は仕事上損するので、メリハリがつくようにはなすトレーニングをしてるらしい。まさか46歳のビジネスパースンが自分のクセをこんなに気にしているとは。ひとには実にいろんなコンプレックスがあるものです。
たしかに20年前も抑揚のない疲れた気弱な喋りだった気もするのですが、謂われてみればプレゼンテーションにおいて残念ながら得ではありません。リハ録画を毎回やってて気がついたらしい。
「よっちゃん、落語きいたことある??」
そう、究極の独り話芸を参考にしてはと思いつきました。真打・立川吉幸さんのデカい声、おちついたピッチ、滑舌のよさを動画でみせてあげると、ブレスとメリハリの付け方はたしかに!となりました。
落語は上手い下手と自分の好みが必ずしも相関しないものですが、プロとしての仕事多寡も技能と相関しません。スタンダードの技術定義が明確にはありませんで、なにせおしえる師匠たちがそれぞれ違う観念をもちますから。但し、おもしろくする話し方、なにより聞く人を引き込む話し方やリズムには参考になる点がいくつかあろうと思います。
他方、仕事で他者になにかを伝える場とは、内容とそのなかでの力点、それを強調するメリハリが重要といえます。あと長過ぎないこと。人間が仕事中に他人のはなしをインタラクティブな打ち合わせ以外で傾聴するには、よほど聴く人のニーズにあった内容であっても15分くらいが記憶にきちんと残る限度であろうとおもいます。
落語は独り語り、複数人の役を独りで演じ分ける芸能ですので長講60分でも聴いていられるわけで、登場人物ひとりのプレゼンテーションは演技とは別物といえ15-20分がたぶん限界。
そもそも他人にひとはそこまで関心をもつのがむづかしいもの、いくら必要なはなしでも。やはり、内容の吟味とうまく伝える話し方はよっちゃんの考えるとおり大事であります。
落語を好むわたしからすると、目線の配り方もまた参考になるはずと思います。演技と演者性格があらわれる話芸はいろんな示唆に富む。
じつはプロ噺家もまくら最中に客席の塩梅をみながら、その日のネタを決めるそうであります。紀伊國屋や国立演芸場のばあい、チケット発売時に演目をすべて決めてから公開しますが、寄席ではみな当日出番中考えます。
じつは昔これが実際プレゼンテーションに生かせたときがありました。つまり説明資料を二通り用意し、最初に配布せず途中で予定を変えました。相手をよく知らない状況で不肖話すときには役立つこともある。
落語の人気プロたちは、案外誰にでも受入できるように客席をみながら急ぎ考えては上手く話す。今回ボイトレの目的はいわば標準的なナレーションのように話せるのを目指す。アクセントが大事
現在地へのトレーナーによるコンサーンはあえて聞かず、落語の地を這う稽古とは無論違うも、爾来持ち前の器用さで目的に近づくといいね!と応援しておきました。多角的に仕事能力過不足を考えては、努力を惜しまぬよっちゃんに幸多かれ。マイメンがんばれ

毎度拙文のご精読をありがとうございました。
よろしければポチッとお願いいたします。
=============================


=============================
株式会社高木
横浜市神奈川区平川町22-5
TEL045(481)3725 FAX045(481)3625
本社HP:https://www.kk-takagi.co.jp
建築板金資材見積り・制作特設サイト:https://kk-takagi.co.jp/estimate/
金属外装工事Feat.:https://feat.kk-takagi.co.jp
=============================