代表の佐藤です
過日、ロックバンドBUCK-TICKのボーカリスト櫻井敦司さんが急逝しました。
ロックギター少年だった自分としては、音楽に目覚めたかなり初期からBUCK-TICKを聴いて育ちました。
よって、その音楽性や歌詞の変遷と思春期とも重なって、ある種の聖書(バイブル)、哲学書とも言えるほどの影響を受けています。
影響というのは、直接的に櫻井敦司さんの思考や思想をそのままコピーする、というより物事の見方、アプローチの仕方ですね。
その「悪魔的」に「美しい」ヴィジュアルから、90年代当時の漫画などで吸血鬼や魔王を描くモデルとして使われ、現在に至ってもそれらのテンプレートとなるほど、サブカルチャー、ポップカルチャーへの影響力は絶大です。
デビュー当初はいわゆるパンクをベースとしたポップでアップビートな曲調でしたが、カラフルだった髪や衣装もブラックを基調としたものになっていったのと同時に、曲調も次第にいわゆるポジティブパンクなダーク/耽美になっていきました。
初期の曲たちをリメイクしたのが、『殺シノ調ベ ~This is NOT Greatest Hits~』
この変則的な「ベスト盤」によって、BUCK-TICK自体が再定義された印象がありました。
中でも「M・A・D」のMADぶりは原曲と聴き比べていただきたい。
そして、その翌年、ダーク濃度を極限まで濃縮した『darker than darkness-style93- 』リリース
もはや「闇」しかない。
当時の「いわゆる1999年」に向かう世相も相まったのかも知れません。
しかし、その中で「魔王」の書く歌詞は優しくポジティブな言葉を綴っています。
いや、あくまで暗かったり絶望感であったりといった対象に対して多角的に観察、解釈するような言葉を選んでいるような。
抱えた闇を消したり捨てたりするのではなく、抱えたまま解釈して寄り添っていくような。
猫アレルギーなのに猫が大好きな美しく優しい魔王は、優れた詩人でした。
感度が高く、生きにくいと感じる人たちがその「闇」にどれだけ救われただろう。
その後もロック、ジャズ、ブルースや昭和歌謡も含まれるような多様なサウンドで、その「闇」の濃淡(限りなく「光」に近いものまで)を描く世界が35年を超えるキャリアの中で薄まることなく展開されてきました。
しばらくBUCK-TICKのヘヴィローテーションが続くことになりそうです。
どうか安らかに
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