みなさま、こんにちは。北川です。
10代の男女とは、自分の主張に終始する。もしくはなにも意見・私見をはなさないか。いづれかに偏ることがおおい気がいたします。つまり、バランスよく押したり引いたりできる人、政治的調整ができる人というのは、部活やクラブ制チームスポーツで滅私奉公やリーダーの経験ある人物だけではないでしょうか。
自分をふりかえってみても思うのですが、自己主張と他者の存在や主張をバランスよく整合できるようになったのは30歳をすぎてから。つまり会社所属の社会人としていろんな環境、経験をへてようやくはじめて、まともに他人を尊重することが可能になったとおもいます。
どれだけ自分勝手なアドレセンスをすごしたんだと我ながら恥ずかしい。自分のはなしをひたすら人に聞かすことは好まないのですが、自分の好きな時に好きなことしかしない自由を謳歌し過ぎました。そうしたのちに、自分のわがままにこだわることは自然と減ったというわけです。
時は流れ、わたしも育児で日々苦労しております。
当方倅が中学1年生で毎日遊んでばかり。定期テストのまえだろうが、友だちと遊びまわってろくに準備をしません。その友達たちも全員心中やろがいとおもうのですが、全滅でもないそうで、要領のわるさ、集中力のなさ、テスト結果をみるに暗澹たる気持ちになります。
中学に入ったばかりでそんなに心配しすぎではないかというご意見もあるでしょうが、倅の中学は市内でもかなり進学先レベルが高く、のべ2年半の内申書でまずまずの内容を獲得するのにかなりの苦労を全生徒(とその親)が必要とするのです。わたしは公立の学校に小学校以降通ったことがないため内申書なるもの、先生との関係性など考えたこともない人生でしたのでいろいろと勉強中です。
わたしもかつては親の云うことへ見事に背いていたわがままな中学生でしたので、まったく人の事は言えません。但し、妻も苦戦中の息子がすこしはマシにならんかと、必死で考え手を貸さなくてはなりません。家族としてなにもしない、傍観は赦されず。ここからが苦難の連続、頭ごなしに正論の小言を聞かせたところで自分が中1のときとおなじように、まるきり効果はありません。
いまどきの子どもは、スマホの恩恵で時間つぶしのゲームと動画視聴以外に しょうもない雑学の類、世渡りのあれこれ、うさんくさい人生チート術など子供だましの知識をせっせと貯めています。俗にいうコスパ・タイパのこだわりは事実そうで、チートをさがす楽をするのに必死になります。学習・勉強そのものがキライで苦痛なわけでないのですが、ほかに気をとられるもの、情報量がありすぎなのです。わたしは中高生の時分にゲームにいっさいはまらず、もてる時間を溶かした経験がすくないのはラッキーだったとおもいます。
というわけでして、さいきん妻と子どもに説諭しているのは 「なぜ勉強しないと、自分の人生は自由にならないのか? 日本で未来の自分がどれだけ困る・不利になるのか?」
ここから逆算して深く納得してもらうことです。たとえあす忘れてもいても毎日でも伝えます。
もちろん、学校の勉強をせずともなんらかの職人として渡世を続ける人生もあります。但し、倅を10年みていてそこまでの気長な集中力や根気、体力、負けず嫌いの根性はとうてい望めず、不幸な挫折しか想像できないため一旦それは除外することにしました。
もちろん倅も高校、大学へ進学して、なんらか職業選択する。親とおなじ時間軸推移をうっすら想像してはいる。口にもする。 ただし、いまの都度テストに対しての準備のなさ(切り替えのわるさ)はそのまま結果にあらわれており。したがい、毎週毎月毎年地道に真剣にやらないとあなたの場合とてもこの先キャッチアップできないと懇切丁寧に諭し、時間の重要性・使いかたに自覚をもってもらうようにしむけています。どうしても中1では小学生の延長とかわらず、まだまだ時間にルーズなのが泣き所です。
自分は遊びたいというわがままを徐々に合理的に抑制できるよう、親は気長な我慢をするのに日々必死という育児譚でした。
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