限界ははるか先その領域までお前の足で踏み込んでこい

代表の佐藤です。

タイトルは名言ポエムの宝庫、漫画「湾岸ミッドナイト」の一節です。

幻の最高速ランナー相沢洸一の息子ケイに向けた地獄のチューナー北見の愛情です。
みんなが愛し焦がれた相沢洸一を失った過去から、他の大人達はケイを守ろう守ろうとする中、北見は「踏み込んでこい」と言うんですね。

先日とある先輩経営者と話しているときに、ふと思い出したのでした。

佐藤は以前主にシステム開発のプログラマーをしていました。
就職氷河期の真っただ中でしたが、地元の小さなソフトウェア会社に運よく就職できたのです。
大学の授業でVisualBasicという言語を少しばかりカジった程度で、ズブの素人でしたから感謝しきりでした。

その会社は本当に小さな会社でしたので自社開発物件もありましたが、主に大きな企業などのシステム開発プロジェクトチームにX次請けで潜り込むことがメインの業務でした。
ですので開発チームが解散するたびに別のチームに行き、そのたびに別の言語・開発環境・テスト環境に馴染まなければいけない生活でした。

とはいえ、若さもありますしそもそもズブの素人が飛び込んだ世界です。
知らないことが当たり前でしたので馴染むのは早かった方だと思います。
わりとすぐにコードの不具合も見つけるし、大枠の設計を理解してプログラムへ落とし込むので設計連中にも重宝されていました。
「すべてが勉強」ということもありましたので、業務に関係ない言語・分野にまで手をだしてかなりの量の書籍を買っては読み込んで、自宅のパソコンでも開発環境やネットワーク、サーバーを構築していましたし、自分はデキるヤツだと結構イケイケでした。
当時はほとんど寝てなかったですね。

しかし、10年近く様々な現場を渡り歩いていましたが、仕事や仕事以外でも諸々あり心身ともに疲れ果ててしまい、ボロボロになって自社に戻ることになったのでした。

自社に戻るとそこは牧歌的な環境でした。
自分がいた環境は毎日が戦争状態でしたので、「なんだこのぬるい環境は」と尊大になってしまいます。

とにかくプログラムコードが汚い!
変数の名前つけルールもなければ戻り値もない関数コールをしていたり、関数の中でスコープの広い変数の値をコロコロ変える。
宣言のない暗黙的なグローバル変数がそこかしこに散りばめられていて可読性も悪ければメモリリークの危険性が高い。
そんなぐちゃぐちゃのナポリタンスパゲティ全部乗せ状態で、仕様書なんて当然ない。
デタラメかよ!と憤慨する毎日。

「こんなところじゃ俺はダメになる」

疲れ果てて自社に戻らせてもらったのに完全に増長していました。
ことあるごとに社長に噛みつき、「こんな可読性の低いコードではメンテナンス性が悪すぎて後々の不具合に対応するのがより難しくなる」と「正論」をぶつけ、「より美しいコード」にこだわるのでした。

大きなプロジェクトともなれば大人数のプログラマーが携わるため、プログラムの「文体」を揃えて同じルールに従い、極力例外的なコーディングをしない必要がありました。
その「外のルール」を「錦の御旗」にして自社に押し付けようとしたんですね。
それが「最新」で「正しい」ことだと信じていましたから。

社長は「そんなもの、読めばわかるだろ」「プログラマーがメモリを制御しなくてどうするんだ」「車輪の再開発はするな」と取り合ってもらえません。
最終的には喧嘩別れといった形で退職することになりました。

しかし、最近になってその社長がおっしゃっていたことがようやくわかるようになってきました。

日々の事象はそんな「美しい」ものではなくてドロドロした混沌なものだし、今まである意味で場当たり的ではあってもそれぞれの場面に対して真正面から対応してきたという戦いの積み上げがある。
それをすべて壊して再構築するというのは非現実的だし、そもそも現実という「混沌」は待ってくれない。

だったらその現実に日々向き合って対応するしかないだろう。

怖いのか?
ドロドロした混沌が広がるこちら側に踏み込んでくるのが、自分の限界を超えて現実と向き合うのが怖いのか?

限界ははるか先、その領域までお前の足で踏み込んでこい

お前はできるんだろ?
できると思ってるからやらせてるんだ。

後に続く者に補助輪をつけてやることが本当にお前の仕事なのか。

そう言ってくれていたんだと。

もう10年も離れてしまったのでそんなプログラミング能力は見る影もありませんが、その時代があったからこそあらゆる根源的な思考の訓練ができたのだと思っています。

社長、その節は大変失礼いたしました。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。

p.s.
タイトル画像は「ボディーワークの天才」高木が北見にいじめられてるところ、、、ではなくやはり愛情を注がれてるところ。
悪の道をそそのかされているとも言いますが(笑)
超えてこい、一緒に超えよう、というのがこの漫画のテーマなのかも知れませんね。

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