みなさま、こんにちは。北川です。
自分自身がつくづく天邪鬼だなと自覚する、ごく一般的な感覚との深い溝を感じるときがあります。
先日友人宅でMXTV制作「おいしい給食」(市原隼人主演)をみていました。中学校のとある教員が給食をひたすら愉しみに毎日教室で食事をしながら悶絶するTVドラマです。
孤独のグルメを「給食」に移植したプロットで、まんま同様に主人公がこころのなかで呟くセリフはアフレコになっています。はたからみると食事に過剰集中する「変態」そのものというやつです。将太の寿司くらい宇宙へふっとぶなどふりきってくれたら、もっと面白くなるんだけどなあ、とおもいながらみてました。
そんなこんなドラマ演出に「もったいないなー」「もっとこうしたら楽しめるのに」「孤独グルメ方式でアフレコするのなら、もっとよだれ垂らしたり、失禁したり、驚きで食べこぼすとかさらに激しい演出にしたほうが絶対におもしろいはずよ」など、外野からものたりないとおもう指摘をいくつもしながら、3人でシーズン2を8本くらいみていました。そもそもわたし以外の2名は物足りない理由はほぼない。
映画もそうですが、わたしは過去VPやCF製作を経験したこともあり、音響と演出と撮影手法(アングル、露光)について、つい好みもしくは話題をさらうための工夫につき物申してしまいます。いちゃもんともいいますね。劇場映画を何百とみているとTV用の撮影手法が(カメラアングル・台数のすくなさ、露光が過剰)映画のそれと当然ちがって不満をかんじるようになります。いくつかの例外NHK「岸辺露伴」「落語THE MOVIE」など、予算・手間をおしまないものもあります。リアルさ、人物の感情表現が台詞いがいにも表情や全身の演技でどれほど再現できるのかが、劇映画のみどころのひとつかとおもいます。
とここまでは私の視座のはなし。ところが、特に女性。保守的な女性は、ディテールにまったく興味をしめしません。役者の顔、表情、声の出し方、手や体の動きもなにかの再現とはおもわぬようで、好みの顔面さえあれば満足するかたがおおいみたいです。演技の上手い下手など最初から何も気にしてない。つまり、好まれる演出・映像撮影など古来先人たちが苦心してかんがえてきた撮影技術の意図には関心ないようです。
上記でいえば「給食が好きすぎて、大袈裟にたべる変態教師」の毎回ちかしいアクションが「お約束」でおもしろいねー。以上が関心すべてのようです。ほかにはメニューがおいしそう、これあまり好きでないとかそんな程度で、撮影された映像がなぜこのようなストップモーションがおおい、採光が補正増強されているなど変わった加工編集にしてるのかはどうでもよいらしい。そもそもこの瞬間すこし笑えたならそれで充分。おなじ部屋にいた40代女性の発言や感想からはそう窺えた。
ということは。
もしパイロット版の編集をお金をかけず、給食を派手にたべてる時間、アテレコで面白いセリフがあるだけで十分なのではないか。動画撮影に時間をかけすぎて、カメラを増やしても予算オーバーになるだけで誰もそんなもの求めてないのではという気がしました。市原さんのファンと1986年のレトロ時代考証がうければよいのではないか。
とまあ、めんどくさい天邪鬼なことをたかがTV番組の録画をみながら放言していたのですが、もし、今月話題をさらった「岸辺露伴 密漁海岸」をみてたなら、「ホットサマーマーサ」をみていたなら、感心して唸りつつ賛辞をおしまなかったとおもう。なんにでもいちゃもんをつけたい人間ではありません。
つまり、好みや満足の対象のスペックについては、人により千差万別というはなしです。但し、見方をかえると「目の前に見せられているものを、必ずありのまま受け入れる」派と、「好む好まざる、その理由をはっきり都度述べる」派のちがいともいえます。
どちらがストレスすくないかはご想像のとおりです。たとえば、どのように改変したら面白くなるかまで音楽家の作品を批評するひとは、大抵自分でも楽器が演奏できることがおおいものです。これが映像制作となると、自分ひとりで出来ることは限られるものですから、シネフィルとはややこしい人種になっていく。
そもそも、ありきたりの普通では満足しない偏向を自覚しだしたのは中学のときでした。AG!のいうはみだしてゆく青春がはじまり今に至ります。じつはのちにこの傾向は父の影響(変人しかいない総合商社勤務)も大きいときづくことになります。人と違うことを全く恐れない、平気でのたまう人々が商社には山といます。当時30年いた管理職がいうのでおそらくコンセンサスなのでしょう。あまりにも「ありきたりで普通の物事」に関心をしめさない。
最近でいうなら3年前から自宅近所で知り合いになったYちゃん(30歳OL)が昨年晴れて結婚したのですが、本人といいかねて面識ある旦那さんといい「普通」を絵にかいたような会話、格好をしていまして「来週も来年もなかよくしてね」しかコメントしようがない。もちろんのこと他人のしあわせへなんら物申す立場にありませんので大抵黙っております。Yの冗談はまったく笑えない、顔が冗談のようだねなんて口が裂けてもいいませんよ。
今週はつまらぬオチで申し訳ございません、拙文のご精読ありがとうございました。
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