こんにちは、山口です。
2週間以上過ぎてしまいましたが、5月11日はボブ・マーリーの命日。
亡くなってから42年もの月日が経ってしまいました。
彼が望んでいた平和な世の中とは程遠いですが、彼の作った音楽や考え方は流行り廃り関係なく、今尚、世界中で受け継がれています。
さて、最近は今まで以上に情報の発達も早くなり、ファッション・車・スマホ・アート・人々の思想も日々移り変わっています。
近年SDGsや男女平等、LGBTQなどが大きく取り上げられて話題になり、様々なところで耳にします。
メディアでも毎日のように取り上げられ、この活動に参加すること流行であり、声の大きいほうが正義と言わんばかりに、活動をするのは当たり前というような世の中になりつつあります。
しかし、これのおかげでReggea界は大きな影響を受けています。
音楽はその時々で世の中の社会情勢、流行、信仰している宗教などの影響を受けやすいジャンルだと思います。
その中でも特にReggeaはレベル・ミュージックといわれ社会や政治に批判や反抗する歌詞やラスタファリ運動、そして、度問題になっているホモファビアという考えがあります。
このホモファビアというのが、同性愛者など性的逸脱者を差別したり批判する考えやワードがあり、この考えを題材にした楽曲や歌詞は沢山あり、イベントではこれらのワードを観客が大合唱なんてことも度々あります。
しかし、これはジャマイカの社会的な歴史背景、信仰する倫理観による思想もあり、今のような考えの方が特殊だったので仕方がないものなのでしょう。
ところが、上記の活動が活発な近年。
人権団体や活動家、そして、世論によ押され、先日もレゲエ・グループがヒット曲でもあった差別的なワードを使っていた曲を今後一切パフォーマンスしないと発表がありました。
以前にもこのような団体から抗議を受け、助長する歌詞のある歌を止めたアーティストもいます。
差別的な発言や過激なことを言うアーティストは、人気でもVISAが降りずワールドツアーが出来ないなどの弊害もあり、仕方がないのかもしれません。
しかし、本当これらの大多数の考えだけがまかり通る世の中でよいのか。
今まで差別をされていた側が、差別をする側に変わっただけではないでしょうか?
考えず周りに流され、ホモファビア反対派だけが増えれば増えるほど、Reggea自体の考え方や表現の自由が失われてしまいます。
過去の楽曲を封印するということは、その時代を否定し、ジャマイカの歴史や文化を消滅させることだと思います。
それは本当に正しいことなのでしょうか?
本当のONE LOVEな世界を目指すのであれば、過去を受け止め、お互いを理解し合って共に前に進むことが大事ではないでしょうか。
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