
代表の佐藤です
映画「メメント」はご存知でしょうか
インターステラー、テネット、インセプション、そしてバットマンビギンズ
最新ではオッペンハイマーという作品も
そう、クリストファー・ノーラン監督による作品です
「メメント」は彼の映画内で流れるタイムラインを入れ替える手法の雛形となったのではないかとも思える作品ですので、未視聴の方はぜひ
中東の状況ですが、トランプはNATO各国や日本などに対して、ホルムズ海峡が重要なら自分たちで解決しろ、と言い始めました
アメリカがイランを攻撃したから混乱が生じているにも関わらずです
思い起こせば、ウクライナ・ロシアも、リビアの「アラブの春」も、イラクの大量殺戮兵器も、アメリカがその戦乱の種を蒔いていました
いわゆる”国際社会”という建て前の「西側の論理」では、ロシアもリビアもイラクも”世界の危険因子”、”敵”なのでしょうが、逆に彼らからすればアメリカという帝国に目をつけられた被害者という意識はあると思われます
アメリカの問題は、敵がいるから戦う、ということではなく、戦い続けるために敵になる条件を蒔き続ける点にあります
介入によって混乱を生み、その混乱から現れた反作用を新たな脅威として再定義し、再び介入する
この循環によって、敵は外から到来するものではなく、アメリカ自身の行動の中から繰り返し生成されるのです
世間はアメリカを、覇権国家、超大国、あるいは帝国として理解していますが、これだと少し弱く浅い理解です
アメリカの病的な振る舞いはそういったものではなく、建国神話そのものにあります
まず、アメリカは自国を単なる一国家とは見ていません
アメリカはしばしば、自らを自由、民主主義、救済、進歩の担い手として語り、ここでは「他国より強い」ことよりも、「他国とは本質的に違う」という自己理解があり、つまり対外行動の根底には、国益計算以前に、「他国とは違う」例外的使命を帯びた国家だという自己像があるのです
Manifest Destiny、神に選ばれた共和国、といった観念によって、アメリカは自己拡張や介入を、単なる欲望ではなく歴史的使命として語ってきています
映画「メメント」の主人公レナードは真実を回復するために動くのではなく、自分が動き続けるために敵を必要とします
アメリカもまた、秩序維持のために敵を倒すのではなく、自らの物語を維持するために敵を必要としているのです
これは覇権国だからとか大国だからではありません
たとえドル支配が終わっても、むしろそれを神の試練として自作自演の「介入」を行ってくるでしょう
アメリカという厄災
これをいかに厄除けできるのか
国家の安全保障の本質を、持続力・持久力とみなすのであるならば、この「人知を超えた災害」といかに付き合っていくのかというのが国の舵取りとなるのでしょう
敵と見なされたら終わり
人類はこの呪いを祓えるのか
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