代表の佐藤です。
2019年の台風19号の被害で「建築」は「土木」という「建設」の土台があってはじめて成り立つということを痛感しました。
建築物を建てるには地べたがあることが前提です。
衣食住という言葉があります。
山を治め、川を治め、道を作り、地面を均し、家を建て、街を作る。
自然の脅威から、生物として弱い人類を科学・技術で守る。
「住」とは人が生活をする土台となるものですが、その生活基盤のさらに土台には「土木」が必要なのです。
むしろ「住」というものにはそれらのものが全て含まれていると考えなければならないのかもしれません。
しかし現代の我々は、荒れ狂う自然が少し休んでいるうちに、平穏な自然が通常のことと思い違いをし、備えることを忘れてしまっていたのです。
人ごときが制御できない自然の猛威を忘れ、「もうインフラの整備は必要ない」と高を括り、やらない言い訳に「国にお金がない」というまるっきり嘘の作り話を生み出しました。
お金とは制御不能の自然現象ではなく「人の造りしもの」です。
貸借の記録です。
歴史的に、誰かが「借りる」といって「貸しましょう」と合意されればその場で生まれる情報です。
何か実体のあるものではないただの情報なのです。
紙幣や貨幣とは所詮その情報を乗せたインターフェース(情報を共通認識できる器)です。
現代国家においては徴税に使う単位(「円」など)を規定することで、その単位の共通認識と通貨を貯めるインセンティブ(動機)が生まれ、世の中がそれを流通させます。
そして、立法・司法・行政の国家権力機構がその「国」というゲームフィールドにおけるゲームマスター(開発・運営)であり、プレイヤーではありません。
プレイヤーとは、国民はもちろんのこと、国家権力機構内で働く政治家や官僚、公務員なども業務を離れれば同じ国民=プレイヤーです。
例えば、オンラインのロールプレイングゲーム内で、モンスターを倒しても落とすお金が少なければプレイヤーは装備を揃えられず、与えられたミッションもこなせず、現在の装備で戦える弱いモンスターだけ相手にしてゲーム内通貨の貯金に走るでしょう。
魔王を倒して平和を取り戻すどころの話ではありません。
ゲームバランス悪すぎ、つまりいわゆるクソゲーです。
そこでゲームマスターが「我々のゲーム内通貨が足りない、持っていないからモンスターが落とすお金を増やせない」などと言うと思いますか?
否。
ゲームマスターはゲームをプレイする人ではありません。だからゲーム内の通貨なんて持っていません。
ゲームマスターはゲームの外から運営するゲームを円滑に進行させる人です。
よってゲームマスターは、そのクソゲーバランスの調整のためにモンスターが落とすお金のデータをキーボードで(σ・∀・)σポチポチっと増やすのです。
プレイヤーがより良い装備が買えればより強いモンスター、より強いモンスターと経験を積みながらどんどん戦えるようになり、やがて魔王を倒し世界に平和が訪れます(笑)
ゲームマスターにゲーム内の通貨発行の制限などないのです。
ゲームバランスを崩さない限りは。
そのような通貨などという「ただの情報」にありもしない制限を設けて、荒れ狂う自然という「非常な現実」からか弱き人類の身を守る術である土木技術とその技術者の数を漸減させ続けてきました。
日本社会のクソゲー化です。
仕事は出さないわ、予算はつけないわ、報酬はダンピングで下げられるわ、既得権益だ古い慣習だとか悪者扱いされるわで、誰も「土木」というキャラクターでゲームをやりたがりません。
あまつさえ外国人にやらせようとする自称有識者もいます。
外国人に日本の土台を任せるなんて、「おまえが消えて喜ぶ者におまえのオールを任せるな」です。
「全ての道はローマに通ず」といわしめたローマ帝国はそれで滅びたのです。
国の借金とは外国から借りる供給力のことです。
自分で賄えない、技術がないからよそから借りる。それはつまり途上国ということ。
先進国か途上国か、豊かであるかそうでないかはお金の量の問題ではなく供給力の問題なのです。
自国の通貨なんてものは「ゲームマスターである国家からすれば」キーボード(σ・∀・)σポチポチです。
弊社は建築板金という建物の外装を扱う、いわば建築業界の端っこで仕事をさせてもらっているのですが、無力感を感じます。
何せ地面どころか建物の躯体が無いと仕事ができないのですから。
技術とその技術を扱える人さえあれば土建をやってみたいところですが、土木の圧倒的スケール感と畏怖感で正直腰がひけてしまいます。
個人や会社レベルで少々お金があっても難しいでしょうね。
永続的に予算が下りて一歩ずつ人と技術を発展できるロードマップが見えなければ、最初の村で棍棒片手にスライムいじめるくらいしかできません。
それ以前に自分の本分を全うしろ、という。
そんなお金ですぐには買えない日本の至宝、災害大国であるが故の世界一の土木技術・土建業者に再び光をあててもらいたい、と思いました。
勇者に幸あれ!
*「ふっかつのじゅもんをとなえた
テレレレレレ♪
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