鬼滅の刃に日本人に貫通する死生観を観る

代表の佐藤です。

 

過日、大ヒットアニメ映画「鬼滅の刃 無限列車編」を観てきました。

急に妻が観たいと言い出しまして←人のせいにする(笑)
いやいや、佐藤自身意外と?結構ミーハーなので(笑)

鬼滅の刃はとにかく「ごった煮」感と言いますか、「全部乗せ」と言いますか、作者さん自身が「全集中の呼吸」で全てを詰め込んでいる感じを受けます。

ジョジョの奇妙な冒険、聖闘士星矢、るろうに剣心、東京喰種・・・様々な漫画作品の影響・オマージュを感じます。
というとファンに怒られそうですが、悪く言うつもりは無くて、いわゆる少年ジャンプの「努力・友情・勝利」の超ど真ん中!
ド直球を全イニング全力で投げ続けた作品なのではないかと思います。

特に我妻善逸は作者のアバターなのでは無いかと個人的に思っていまして、霹靂一閃のシーンは都度つど目頭がアツくなるものです。

そして、今回観た「無限列車」の主人公はやはり鬼殺隊最高剣士9柱の炎柱、煉獄杏寿郎です。

映画の内容は踏み込みませんが、この煉獄杏寿郎の果たす「お役目を全うする」と「柱」の意味が我々日本人に根ざす価値観・死生観を感じました。

伊勢神宮の遷宮というものがあります。

常若(とこわか)といって、同じつくりの社殿一対の片側を20年ごとに建て替えることで常に新しい状態を維持することです。

古来、日本の神は1柱、2柱と数えます。
古代日本が巨木文明であったなど様々な説がありますが、鬼滅の刃では鬼殺隊をまさに柱となって支える異能の剣士を「柱」つまり「神」としました。

柱といえば神を数える単位ですので。

日輪刀と太陽光でしか滅ぼせない不死、尋常ならざる存在の鬼を滅するため、異能ながらしかし人の理に縛られる「ただのヒト」が、「柱」「神」となって平安時代から大正まで長い歴史を戦いつづけるための「常若」の理念を埋め込んでいます。

また、遷宮のための職人も人生でたった一度だけ親方が社殿をつくり、弟子はそれを見届けることしかできないと言われています。

弟子は人生でたった一度見た本番の技術を、それから20年間習い練り上げて遷宮に臨むのです。

これら職人も「神」と日本では呼ばれます。

卓越した技術や実績を作った人に対して、日本人は神と称するのです。

この映画作品時点では、煉獄杏寿郎と主人公竈門炭治郎は直接の師弟関係とはあたりませんが、その芽が植えられ後のエピソードに続いていきます。

実は煉獄杏寿郎の父子の事情で全てを継承できていない描写があります。
主人公の竈門炭治郎も父から継承できていません。
しかし、物語が進むにつれ、病弱な姿しか知らないはずの父の本当の姿を追体験していきます。

これは伝統とは、一部断絶していても「結果」は全てを継承していかなければいけない、綱渡りの危うさ・儚さを感じます。

そしてこのことは鬼滅の刃作品全体で常にそのテーマが大黒柱となって続いているように感じるのです。

アニメであることや派手な戦闘シーンにアレルギーを起こさず、壮絶な死と生の連続性をぜひ感じて欲しいです。

現代の神話です。

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