資産所得倍増なんて言ってる人はモノゴトを知らない
親分に首根っこつかまれてる舎弟の図

代表の佐藤です。

現在の社業運営でてんてこ舞いですが、事業継続とともに「将来こうあるべき姿」に向かうために、投資を行っていかなければいけないな、と常々思っているわけですが・・・

「投資」と言いますとどんなイメージを持つことが多いのでしょうか。

株とか土地とかFXとか仮想通貨とかなのでしょうか。

これらの行動は投資では無く投機です。

わかりやすく株式投資。

市場の株を安値で購入して、高値で売る。もしくは高値で売って、安値で買い戻す。
そういったことで差益、キャピタルゲインを得るのが株式投資と言われるものですから、まさに投機なのです。

本来、株というものは企業の資金調達の手段です。
大きな投資資金を小さな株に分割して多くの人に広く資金を集める手段として株式というものがあります。

そして、企業がその株で資金調達できるタイミングは「新株」を発行したときだけです。

株式市場にある株を買ってもその企業の財布には一円たりとも入りません。
値段がいくら上がろうが、下がろうが、手持ち資金は増減しないのです。

もちろん、自社株を保有している場合は貸借対照表の左側、総資産の有価証券項目の金額と、右側の純資産の評価差額が増して総資産は大きくなりますが、手元資金が増えるわけではありません。

つまり、新株予約権を得られる人が新株を企業から購入したときだけ企業の手持ち資金に貢献できる。
このときだけが「投資」なのです。

イマイチわかりづらいと思うので書籍で考えてみましょう(書籍でも自動車でもなんでも良いのですが)。

書籍を作るのは作家と出版社です。

作家は出版社の編集者と二人三脚で作品を書き、出版社が書店へ卸し流通させます。
だいぶ端折りましたがザックリいきましょう。

読者がその本を購入すると、

  1. 書店の利益になります
  2. 出版社の利益になります
  3. 作家の利益になります

当然ですね。

これは読者は読書体験という価値・資産を得ながら、その本を作った関係する人たちに利益を還元して、また次の作品への投資をしている、と言えます。

しかし、これが古本の場合はいかがでしょう。

  1. 古書店が読者から買い取ります
  2. 古書店がその本に利潤を乗せて販売します
  3. 古書店の利益になります

以上。

作家や出版社には利益が出ません。
つまり次なる作品への投資になっていません。

とはいえ、古書店で高値取引きされる作品というのは評判が高い作品ということで、作家や出版社の名声を高める事に貢献はします。

が、そう考えると古本を買って読んでその作家や出版社を貶したりするのはお門違い。
おれはこの作者を応援してるんだぞー、なんて決して言えません。

株式市場取引きとは、つまりそういう事なのです。
「中古株」を売り買いして、株式市場の中だけでお金が移動しているだけです。
市場内でお金の総量が増えることはありません。
投資とは名ばかりで、投資では無いのです。

FX、為替相場も同様。
相場内で新たにお金が生まれることはありません。相場内のお金の奪い合いです。
お金を生むのは常に現実の経済活動における「誰かの負債」です。

佐藤が「投資」という場合はこれら株やらFXやらの事を指しません。
株やらFXのことは投機なのであり、あえて厳しい言葉、批判として「ギャンブル」と呼んでいます。

古本と同じく、評判が高ければ株価が上がり、評判が低ければ株価が下がる。

いや、株の問題はその企業がいくら良い企業活動をしていても無関係に「市場の思惑」で株価が上がり下がりし、それで企業イメージが左右されてしまうことにつながるところでしょう。

企業を馬に見立て、株価というオッズを決めて、賭け金をやりとりしているのです。

まさにギャンブル。
まさに虚業。

資産所得倍増なんて言ってるのは、ギャンブルをしろ、と言っているのと同義なのです。
だれかに身内を売れとでも言われてるんですか。

土地への投資は曖昧なところがあります。
キャピタルゲイン狙いで購入するのはバブルを引き起こす大きな要因ですので投資ではありませんが、自社の事業用地のための購入は立派な投資です。
この線引きが傍から見て判断ができないのが土地への投資ですね。

とりとめの無い事を書き連ねましたが、「投資」は大変重要な事と考えています。

実現できるのか、そもそもちゃんと身の丈に合っているのか。
よく考え、また考えすぎて止まらないようにしていきたいものです。

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