首を垂れ釣り糸を垂らす

みなさま、こんにちは。北川です。

セ・リーグのペナントレースはヤクルト優勝。ヤクルト1000を増産/半額にしてほしいです、1週間だけでも。

それはさておき、先日倅と釣り堀にいきました。

実は義父がよく海釣りにいくのですが、ハードな半日沖合に帯同させるのは難儀やとわたしたちを誘いませんので、いまだ行ったことはありません。毎週仲間と割り勘で船をチャーターすると富津でも月に10万になるそうで、ゴルフなみの真剣なレジャーです。

海と違って釣り堀の鯉たちはのんびりしていますが、案外にコマセ団子の餌をかすめとるのは早かった。釣り堀での上級者は、ヘラブナ相手に釣り竿持参の3名のみ日向ぼっこしてましたが、1時間横目で見てるとだれも釣れていません。

どうやら鯉釣りはこども向けらしく、うちも2時間で5匹釣れました。目方を図り100円券をもらってお菓子と交換。まったくはじめての小学生でも釣れるのはありがたい。手ぶらで行けてお堀も魚も大して生臭くないし、石鹸と水道も完備です。カンカン照りで野ざらしはなかなかつらいものでしたが。。

釣りにいったのは生涯3回目であった気がします。

はじめては40年前、奈良でいとこと近所の用水池。

2度目は30年前、茨城まで友人と霞ケ浦に。どちらもたしか坊主でした。

思い返すと、30年ぶりに釣り竿を振ったことになりますね、、餌がお団子かルアーならまあ未経験の男女でもラクなことこのうえない。しいていえば秋冬のほうが日なたで待つのもラクですね。

30年まえ霞ケ浦へ夜中移動したとき、コンビニでコーヒーを買おうと会計してくださーい、といくら幾ら呼んでも店員がでてこない。已む無く奥まではいっていくとバイトがよだれを垂らして寝ていたので、たたき起こしてお金を払ったのを記憶しております。茨城での実にのどかな深夜バイト事情に驚いたものでした。

釣りにいき糸を垂らして浮きをみていると、いまだに思いだすのは、中学3年のとき漢文で読まされた漢詩です。杜甫や李白など。

中国の酒仙やら哲学的な釣り人がでてくるのですが、いまや漢文などまったく必要ないと教育者も主張するくらい現代人が一生使わない文法知識だと当時おもっていました。ですが先生は懸命でありましたので、そんな正論を吐こうものなら殴られそうでした。

記憶の彼方にある、中国の地方左遷ポエムです。

釣り糸を垂らしてじっと座っていると、そんなはるか昔のことばかり思い出します。

映画ゴッドファーザーpt2のラスト。マイケルがフライフィッシングに行った湖上の兄フレッドを狙撃させたのも思い出深い。

これ幸い、釣りに行き水面を眺めていても狙われない人生を送っています。フライフィッシングで30分くらいじっと座して待つ時間、けして嫌いではありません。

以上、初秋の雑感でした。

毎々拙文ご精読をありがとうございます。