みなさま、こんにちは。北川です。
「上書き保存」  MSオフィスソフトをつかうと、データ保存の選択肢に「名前をつけて保存」とえらべるようになっています。書き換えて更新したものが保存されるわけで、ワードでは履歴も確認できます。
「記憶の上書き」とは、過去の記憶がより直近の好ましい記憶に上書き(≒置換)されることを意図して記しました。つまりよかった過去をわすれるわけではないのですが、上書きされた記憶が最新のため過去メモリーの認知・認識の重要性が希釈されますね。
これは私の場合にじつはあまり希釈されないほうでして、いまの10-40代半ばの男女 特に女性に顕著な最新の記憶が優先される、ご自身過去のきれいなDelete度合いにおどろくことがあります。まるで毎日違う人間に生まれ変わってるかのような目まぐるしいひとに遭遇することがあり、後悔もまるで「ない」なんでもすぐ忘却の彼方へ飛ばせる才能なのかとさえおもえます。
他方、中高年ビジネスパースンにはおなじみの一橋大学院教授 楠木建さん(経営学者)によれば、過去の記憶とは自己の人生における財産とおっしゃいます。著述業、戦略コンサル、教員と3つの顔を持つ楠木さんは、原稿執筆がとにかく多いため「過去得た知識=記憶」をもとに仕事のアウトプットを量産されるがゆえ「財産」と称したのでしょう。もちろんあたらしい知見も日々追加されそれも日々の蓄積でどんどん過去の「記憶」としてふえてゆく。これらを日記等にメモして「蓄財」する生活を50年間つづけているそうです。クラウドがなかったころから日記で整理していたというわけ。
楠木さんは「日記」の記述により記憶を「財産」たらしめている。他方、先述の上書きされた「最新の記憶」をたよりにする若年代男女はけして「日記」などかかないでしょう。SNSはまめに「最新の記憶」を強調更新するツールなわけで、そのアーカイブはたまにみてもなんの感興も湧かないでしょう、、 他人事のように。済んだはなしへ興味を失くす早さにおどろくのです、中高年のわたくしは。若いと(脳)細胞のうまれかわるのがはやいのかな。
ではわたくしが過去に囚われて、むかしはよかったとしょっちゅう言いたいのかといえば、そうでもないです。刻まれた過去の記憶も、昨今の真新しい記憶も、等しくおよそシームレスで認識しています。むかしの話ばかりに執心すると周囲から嫌がられますし汗
むしろあたらしいインプット、Z世代のねたさえ意図的に摂取しようと常に試みます。せいぜいユーチューブやアニメのさわりだけですが。なぜ〇〇はそんなにも人気があるのか!?この探求は案外わたしにとって折々どうしても気になることでして、結果その理由はよくわからない、自分には明確に当てはまらないでも構わないのです。トレンドウォッチは商売に生かすもそうでなしもつねに気になるものです。人のこころを動かし掴むその理由が知りたいだけなのです。
記憶が財産ではむしろなく、現在と未来だけをみる考えるというのは多くのスタートアップ経営者たちののべることでもあります。つまり、まったくあたらしい市場を創造したいとさえ夢見るひとは多い。過去の情報、ビジネスチャンスに拘泥したままでは画期的ビジネスシードを生み出せないのだといえましょう。
ただし一転人付き合いにおいては、過去のやりとり、人間の一貫した人格やものの見方は、その人物への理解の礎となるものではないでしょうか。いくら人間が多面的でひとつのレッテルで判断できないといっても、過去の言動が市井で記憶され人物評や社会的信用にむすびつくのは自然におもいます。それがビジネスでなくプライベートでの信頼醸成でもおよそ同じ仕組みではないでしょうか。
そうおもって半世紀生きてきたのですが、「記憶」が財産でない人々は刹那的であまり他人を信用しない節があるようにみえます。自分を好きすぎる傾向が恋愛や婚姻関係での関係性維持の支障たるゆえんもよくききます。究極は男女ともひとりで過ごすのがベリーベスト、自分を放置してほしい、つきあいの飲食や遊びに誘わないでほしいと宣うひとも増えました。非婚時代ともいわれますね。他人に深い関心がもてない、二次元ないし有名人推しがいれば充足できるといいます。推し文化は、リアルのコミュニケーションを疎む傾向と反比例し拡張してきたようにも感じます。
自分の思い通り、予想どおりにならないからこそ、人生・人付き合いはおもしろい。他人の個性や意見を容認しないことに世間はなりたたない。なかなかそうおもえないとすると、渡世が生きづらくなるのは間違いありませんね。記憶のなかでなにを重要な真理ととらえるかで人間関係の処遇がかわってくるようにおもえる今日この頃です。
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