みなさま、こんにちは。北川です。
先日友人宅でBS12「男はつらいよ」Pt12 木の実ナナ扁を見ました。
BSテレ東では毎土曜日に4K寅さんと銘打って、リマスタープリントをOAしているそうです
木の実さんが20代とおぼしき1978年作品
ご存じ、渥美清さん存命中は山田洋二さんがシリーズ作品を撮り続け、渥美さん没後は西田・三國による「釣りバカ日誌」にスライドし松竹の屋台骨となったのは、国民のみなさま周知のとおりです。
渥美清さんは生涯この映画しか仕事をせず、取材も一切うけませんでした。
むかしの役者、故田村正和さん、市川雷蔵さんなども基本インタビューはできませんでしたが、渥美さんも、寅さんの人格と自分のプライベートとが相容れないのをみせたくなかったそうで、頑なに私生活を秘匿していました。松竹も興行収入に不安ないため、プロモーションは渥美さんぬきでやっていたようです
この第12作をみていて、木の実ナナさんの役柄/ダンサーとしてのはつらつとした姿、表情の豊かさ。
日本人ならではの(SKDがよかったという意味でなく)健康的な色気が、万感こもる笑顔によくあらわれているなと気づきました。
愛をとるか踊りをとるか悩み、さくらさんに相談にくる真剣な表情は最上の演技です。
踊り子役でおもいだすのは、大地真央さんや麻美れいさんなど宝塚出身者なのですが、メイクがなくても艶やかであった鳳蘭さん以外で濃い顔の人というと木の実ナナさんもそうだなあと、久しぶりにおもいだしました。
日本ではミュージカルが根付いたのが遅く、浅利慶太さんにより興行安定化するまで、明治生命のアニーやホリプロのピーターパン、森繁の屋根の上のヴァイオリン弾きくらいしか定番はありませんでした。
故細川俊之さんが舞台黎明期から活躍したとおなじくして木の実ナナさんも舞台のスターとなっていったわけです。なんというか、激情というか表情豊かで口が大きくよく笑う女性は、この仕事に向いてるなとおもう次第です。歌も上手くないといかんわけですしね
私がよくいく近所の飲食店に、劇団四季のメンバーがたまにきます。会社が3つさきの駅にあるためです。
彼らがカラオケで披露する喉はプロとアマの違いをはっきりと理解させてくれるのですが、よくプロにちょっとやってみせてと頼む人がいるわけでこれはこれで失礼な話です。プライベートでいるときに無料で芸をみせろというのは。御馳走するからすこしだけ見せてというのが筋でしょう。
寅さんに話を戻します。
いっしょにみていた友人が浅草の車寅次郎実家の様子をみてしきりに愛おしい、と繰り返すのです。
私と歳がちかいので、昭和下町家庭の黒電話やちゃぶ台やお茶とお菓子を常時置いておく滲み出る生活感、常に会話が絶えないさまをみて人間らしいアナログ生活を懐かしい=愛おしいとつぶやくのです。
ご存知寅さんとは、風来坊のろくでなしによる情に棹さす日常を描いた、人情味溢れるストーリー。濃密な人間関係と感情あふれる会話が肝です。
好きである、とか。敬意を持つ、過ちをたしなめる、赦すなどあわゆる激情が溢れるギミックだらけなのですね。だいたいオチはわかってるのに、さくらやおじさんの嘆き、地団駄、寅さんの啖呵が混在し安心して見れるところ、ドリフのような極上のワンパターンが人気だったのでしょう。
いまや濃い人間関係が疎まれるだけに、友人は会話や庶民の暮らしが愛おしいと感じたようです。
なつかしい光景。
ちなみに山田洋次さんによる釣りバカの第一作、スーさん登場のまだ50代であった故三國翁のリアルな演技は何回みても好きすぎます。声も表情も演技もとにかく有能な社長そのもので、嘆息しかでない。
サラリーマンでスマートに見える、だけど真に迫る言葉遣いはなかなか難しいもの。マルサの女をみてつくづくそう感じます。様になる、とはそうはなく、そんな演技にはいつも感心するばかりです。
以上、拙文御精読をありがとうございます。
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