みなさま、こんにちは。北川です。
気温低下により、一気に木々の紅葉が進みましたね。
自宅近くではイチョウの落ち葉と銀杏が歩道を敷き詰めており、じつに香しいかぎりです。
先週末に町田市鶴川の「武相荘」で古美術骨董市開催、目の眼※もブースをだす。という告知を目にし、どんな高額商品がでてくるのか興味本位で知人と見に行きました。
※古美術骨董の雑誌。元細川護熙氏秘書・白洲信哉さんが発行人
武相荘とは旧白洲次郎邸を、実子で愛娘の牧山桂子さんが保全管理されていて記念館として公開している、いうなれば公共文化財の一種です。私設博物館。茅葺きで40坪くらいの日本家屋のなかに入場可能(有料)、生前の夫妻私物が6つくらいの1F各部屋に展示されてあります。
一応、白洲次郎さんについて説明しますと明治生まれの実業家です。戦争直後は吉田茂さんの懐刀としてイギリス仕込みの英語でGHQとの折衝にあたり、1951年の日米講和条約まで外務省特使として任につく。民間に転じた後半生は大洋漁業や東北電力の取締役を務めました。奥様である白洲正子さんは文筆家として骨董、能、生け花等について著書多数。5年くらいまえ夫妻をモデルにしたNHKドラマも話題になり、とうの昔の故人たちですが評伝は膨大に残っています。貴族の子孫にしてハイセンス、ハイエンドの極みのように。
明治生まれの国士とその妻は、義息の牧山圭男さんからすると恐れ多い天上人たちのようだったそうですが、義母正子さんにはなかなか気に入られていたようです。
さて。
骨董市は、あまり出品数がおおいとはいえず、そう高くはない瀬戸物がメインで、目玉の仏像がいくつか。知人は高さ150mmくらいの仏像を気に入っていましたが、250万円と聞きケタがちゃうわいと諦め安物の酒器を数点買い、庭を散策してから退散。わたしは適当な染付平皿があれば買いたかったのですが、あいにく古伊万里風ばかりで好みがなくなにも買わず。
萱葺き屋根を間近でみるのも久しぶりだったので、しばらく眺めていました。軒天と屋根が一体化。棟包みは正直よくわからない。。茅葺きができる伝統職人たちもいまや日本に数組しかいないそうです。そんな拘りのカントリーハウスの生活をあるじたちは楽しんでいたであろう様が、家の普請やあまたの遺品をみるに想像できます。
著名な名家は他にも数ござれど、白洲家だけがなぜこんなにも持て囃されるのか。知人からそう聞かれ、おくさんが塩野七生ばりに有名な作家だったからでは!?と答えておきました。ちなみに旧白洲邸の一室には白洲正子さんの書き物机と書庫がしつらえてあります。
古美術や骨董というよりも瀬戸物/うつわが気になるので出かけていったわけですが、なぜかといいますと。
この数年、自宅で料理をしてその器がよければ気に入っていれば、さらに美味しくおもえるのではあるまいか。そんな気がしているからなのです。もちろん飲食店でもおなじはずで、カトラリーしかり料理と食器はセットで視覚に価値を訴えるものですね。ごくあたりまえのはなしですが。料理に凝ったなら次に考えるのは、、はたと気づきました。いわば料理を引き立てる相方ですね
但し、自宅には山の神の買い揃えた食器がありますので、パン皿くらいしか私に自由はありません。。先日はお椀4対がほしいと具申し神と対話しました。継続審議です。
因みにこの原則にきづいたのは、先日の拙稿でご紹介した「料理家・寿木けいさん」による日々の家庭料理写真でつかわれる陶芸作家・吉田崇昭さんの染付が、毎日でてくるので気になった次第。
お皿の姿かたちはあくまで好みですので、サイゼリアの食器になにも不満ない人も多いわけですが、私は病院食みたいで実は苦手です。寿木さんが食器に自然とこだわるのはセンスのよさとしかいいようがありません。料理もさることながら。大先達である栗原はるみさんとの仕事上最大の違いはうつわかな、とおもいます。
前置きながくなり恐縮です。料理の内容もよければ盛り付けされる器もそれなりならば食卓がより豊かにみえ、なおのこと美味しく感じるでしょう、というお話でした。なお食器を蒐集しては愛用すると、つぎは金継ぎに染手。気に入っている洋服をお直しするように、大事なお皿は末永く使うようになるみたいです。
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