みなさま、こんにちは。北川です。
じつにおあつうございます。
10年ぶりに荒井文扇堂で扇子を買いました。が。お店に着いても汗が止まらず、、赤恥を掻きました
最近同名のアメリカ人バンドもあらわれたそうですが。
1983年撮影、85年日本公開 84年カンヌグランプリ受賞の、ドイツ人監督ヴィム・ヴェンダースによるフランス・旧西ドイツ合作の名画が修復版プリントで上映されたので、夕立ちのさなか目黒へ見に行きました。生涯で5度目です。
むかし、レンタルビデオでもめずらしかったタイトルだけに、昭島の知人へたのみVHSを借りてきてもらい、そのまま買取交渉したのですが断られて以来の再見です。編集はかわっていませんでした。カルトムービーに数えられるのかな
お盆にけっこう家で映画を見返していまして、地獄の黙示録もかなり以前にみた記憶のファイナルカット版では、最後に5分くらい爆発音と極彩色だけの難解なメッセージが記憶にあるのですが、アマプラの通常編集版では、最後ベンジャミン・ウィラードがカーツ殺害を諦めるところでそのまま終わります。
このように公開後あとからカットして短くしてしまう編集というのもありまして、混迷をきわめたコッポラの7年に渡る苦悩がしのばれます。ゴッドファーザーの収益を注ぎ込んだ挙句の未回収ですから。
はなしを戻します。
昔の20年まえ見た記憶では、引きアングル撮影の上手さと有名なライクーダーのスコアがよい記憶でしかなかったのですが、今回2時間をよくよくビッグスクリーンで目を凝らしてみてみると。
ストーリーに救いがない。
・ウォルターとアン(トラビスの弟夫妻)も置き去りにされ
・ハンター(トラビスの息子)も無残に置き去りにされ
・ハンターと再会したジェーン(トラビス元妻)も言葉すくな。伏線で知性に乏しい情緒不安定さも窺える。
物語は主人公・トラビスの虚無、精神の荒廃にフォーカスしています。
たしかに実母・実父とハンターとの愛情を演出で確認できるとはいえるのですが、時代背景をかんがえてみてもジェーンがそのままハンターを立派に育てたとはおもえず。ライクーダーのスコアでごまかしてるようにも思えてきます。
しかし、脚本のサム・シェパードとはそんなハードボイルドの代名詞で一時代を築いた男。いまみると古いのかもしれません。
親ガチャについての映画ではなかろうか!?と、いまみてみると(まだ結婚していなかったころに観た記憶と)おおきく認識がかわってきてしまいました。おまけに後味がわるい。ライクーダーも既に過去20年聞き飽きていていまいち。
自分に(娘でなく)息子がいるので、余計に、自分の人生だったなら。と置き換えて考えてしまっているわけです。
よくよく考えると
1990年以前の映画プロットでは、今後の社会情勢や未来の繁栄はどちらかといえば無視して、刹那的な暴力や快楽、かっこよさを表現する演出が多かったようなきもします。モラトリアムとかアイデンティティの危機のような、不安をそのまま肯定したまま前提としたままに、とりあえずやってみよう、はじめよう、までしか描かれなかった。
親子の愛を描いたお話といえるのですが....
けしてしあわせを約束するエンディングではありません。愛を確認しただけです
それと、ジェーン役のナスターシャ・キンスキ(西ドイツ生まれ)の美貌というのが、むかしからハリウッドでは伝説化しているのですが、あまりにもこの映画のポスターでポップアイコンとして世界中で使われすぎたため、実際の演技を今一度みるとあまり上手く感じられないのです。
むしろコッポラ作「ワンフロムザハート」の踊り子役のほうが、ヨーロッパらしさがよく表情にあらわれ、演技演出も巧かった。
とても好きな映画ではあり、映像の美しさは否定しません。ただ、子どものしあわせ、父母のしあわせは叶えられない不幸なプロットは乾いた無常観をもたらします。
ですが、ヨーロッパ人全般の曖昧模糊としたわかりやすさを排した意識や生き方とはそんなものなのかもしれない、と自分のアメリカナイズを痛感した出来事でもありました。南米のサウダージ(まどろみ)とはまた違う、憂いですかね。なかなか日本語で正確に表現しづらい事象です。
おそらくこの映画をはじめて観る若者にとっては、インパクトが最上なのかもしれませんね。
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