みなさま こんにちは、北川です。
古今東西、若者が有名になりたいと願い懸命な努力を重ねる例とは枚挙に暇ありません。
バンドや歌手、お笑いタレント、役者でデビューしてさらに公演満員が夢と唱え、なかには下積みから花開くまで美談披露のインタビュー内容まで想定ずみの猛者までいます。
一昔前、高校生が(友人知人間で)有名になるには甲子園出場か、東大入学かといわれた時代がありました。現在のダイバーシティより20年くらい前でしょうか。
目立ちたい、のほうが近いかもわかりませんが、昭和の大人の考えた枠組み内で彼らのゲートウェイはたったふたつだったようです。
有名であることと、そこまででもない場合になにが違うのか。本日はその虚実についてかきます。
なお無名でなくとも「有名とはいえない」の意で、そこまででもない。と記しました。
有名税という言葉があります。有名ゆえのネームバリューを仕事上得ても、プライベートや過去の行状までほじくり返されるデメリットのことを(鬱陶しい)「税金」になぞらえます。見に覚えない風評まできにしなくてはならない窮屈な生活のことですね。
虚実はこの際おいておきますが「有名」である。すなわち仮に市中100人中80人が知っている知名度というのは人物やものの価値そのもの、客観的評価うんぬんと別に「錯覚資産・価値」が存在します。つまり有名だから、支持率が高いから「正しい・価値が認められている」と盲目的に認知され、挙句課金される傾向があります。他人による評判、レビューをもとに判断する人がいかにおおいことか。ネット世界の新常識ですね。
そうなると、とりあえず有名になってしまえば価値や評価があとから付いてくる、(もしくはソーシャルメディアの広告リワード制度により)自分が金銭的に得をする、客寄せとしてのオファーが舞い込むとして、とにかく「自分を知って関心もつ人を増やしたい」まだ無名の人が増えるのも不思議ありません。誰でも目立てば、話題になれば各プラットフォームの広告主からお金がはいってくる。むかしよりその手段やきっかけは容易く手に入ります。
有名になりたい動機がよりマネタイズに寄ってきたのかも。
折しも日本一有名なドラマーのひとり、高橋幸宏さんが亡くなりました。50年の音楽家生活でプロデビューした最初のバンドがイギリスツアーをしていたせいもあり、ハイエンドな人生をおくり、経済的にも恵まれた職業音楽家でしたが、若い頃から体が丈夫とはいえず、神経症にはじまり心身の健康維持のため釣りをはじめたのは有名な逸話です。もともと資産家の子息であり金銭的に困ることがプロになるまでもなってからもなかった。裕福ゆえ趣味の良さ、人のよさが音楽家として円熟のキャリアの下支えとなったのは事実でしょうが、ドラムの技術が優れており仕事上有名であり続けたのもまた事実です。
有名になり長く活躍し続けるのは実際の価値がないと至難と思わされます。
さまざまな音楽家が華々しく活躍するのは、よくニュースになるわけですが、他方ひさびさに気になり始めた落語の世界は、ひたすら地味な古典芸能といえるかとおもいます。
名人が亡くなったときくらいしかニュースになりません。毎年1回芥川賞のように発表される「二つ目・真打」昇進披露目も、年功序列ばかりで香盤の数人抜いて昇進を勝ち取るような気を吐く若者は少ない。
音楽も、例えば落語も、人前で芸を披露するのはおなじです。聴衆の数の桁が違うだけ。
聞いた人、見た人の心の琴線に触れるなにかを与えられるかが芸事の命題だと考えるのですが、よく練られた芸、同業から褒められる芸は人を沢山呼べるよ、有料でも。となりますね。結果キャパの大きな公演が可能となる。
つまり、有名になるとは芸事でいうとあくまでついてくる結果ではないでしょうか。もしくはなにかコンテストで賞を獲得するとかあれば。
残念ながら古典芸能のひとつ、落語は古来披露の場が限られ、テレビ全般と相性がいまひとつ。ゴッホのように死んでから評価の高まる人がいるくらい、いまだメジャーな芸能になりにくいといえます。
仮に歌舞伎二枚目なみのスターとして一之輔さん、小痴楽さん、宮治さんらが世に知れ渡る。だとしても、一見グータラした応対をみせる、とぼけたフラを隠せないのが噺家なんだろうな、、とあらためて思うのです。業界特有の粋がなかなか他の芸能やマスメディアからは相容れないのかも。
昨今噺家があまりテレビコマーシャルに起用されないのは志の輔さん以外に短時間のスマートな演技が苦手なのかなとおもいます。
と、以上落語と音楽でたとえましたが、なんにせよ有名ではない場合はなおのこと仕事を増やす、芸を磨く努力が必要なのは、世の中の商売すべてにいえること。私も日々精進を続けてまいります。
毎々拙文ご精読をありがとうございます。
よろしければポチッとお願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
=============================

株式会社高木

横浜市神奈川区平川町22-5

TEL045(481)3725 FAX045(481)3625

本社HP:https://www.kk-takagi.co.jp

建築板金資材見積り・制作特設サイト:https://kk-takagi.co.jp/estimate/

金属外装工事Feat.:https://feat.kk-takagi.co.jp

=============================
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事