みなさま、こんにちは。北川です。
先日、国内では著名な映画ポスター蒐集家のOさんに会いました。
伊映画「暗殺の森」ブルーレイのパッケージ内には、プロの手によって撮影されたOさんのコレクションがインナーブックレットに掲載されています。リマスター修整版のすばらしい解説も寄稿。色調整にも立ち会いしたそうです。映画を観てないときでもポスターがあれば、脳内再生できる偉人。
映画配給会社、映画館興行主、映画評論業界からもイベントや記事執筆の度々オファーがくる御仁。現在57歳のOさんは、映画にも音楽(テクノポップ、UKエレポップ)にも造詣深く、話していてその恐るべき記憶力には魂消ました。
とある映画について感想をやりとりしていたとき、こんど宴会にぼくも混ぜて下さいといったら、のみにいきましょうよ。と
気軽にお誘いくださいましてありがたや。映画秘宝「ブレードランナー・完全読本」執筆者とじかにお会いできることになったのです。なんでもゆうてみるものです。いと有難し。
OさんはYMO三氏のファンであり、クラフトワーク、ウルトラボックスとビル・ネルソンを愛する、重度のNW中毒です。CASIOシンセを操り病膏肓に至る。ちなみに弟3人はシンセを買わず、みんなギターを弾いていたとか。
病は重篤。その証拠に以下おどろきの会話内容をごらんください。
Oさん(以下鍵括弧内はOさん発言)
「立花ハジメさん(元プラスチックス)のアルバム『太陽さん』のアナログ曲順が、CDになるとまったくちぐはぐにシャッフルされていて、もともとの曲順を無視してめちゃくちゃになってんのね。なんでこんな順番にハジメさんしたのかなあ???って20年ずっと疑問におもってて、こないだライブ行ってサインもらったときに、これは何故なんですか? ?って訊いたんだ。
そうしたらさ、、、
『え、??? CDが出てるんだ、、、』
って村井さん(レーベルオーナー)からなんにも聞いてない、ムッとした顔したんだよね苦笑
ヤベェ要らんこといったなとおもって、そそくさと姿を消したよ爆笑
細野さんもそうだけど、ハジメさんもなんかね、のほほんとしてるの、ビジネスサイドにほんと無頓着なんだよね」
立花ハジメさんとは、プラスチックス解散後ソロプレイヤーになり、MIDIからアルバム5枚くらい発表したアフターテクノの著名人です。グラフィックデザイナーとしてもADC大賞を受賞した才人。
テクノ・エレポップ・ロックのアナログレコード有名タイトルと東京での流通価格をそらでおしえてくれるOさんは、中古レコ屋のバイヤーくらいに事情通です。しかもアナログだけでなく、CDも聞き比べて再発まで買う念の入りよう。但し、集めた30cm四方のジャケットを撫でさすり眺めるのは無上の愉しみでやめられない。ポスター蒐集とにてますね
そんなOさんにとってある種本業ともいえる、映画評論。旧「映画秘宝」との暗闘についても教えてくれました。
洋泉社という宝島社の子会社から「映画秘宝」という映画評論誌がかつて出版され、キネ旬より人気を博していました。問題はなぜ廃刊に追い込まれたか。
最後の編集長のアンモラルな事件隠蔽が明るみにでて、洋泉社も「一家取りつぶし」で幕引きを図ったのですが、そこに至るまえ。Oさんは請われて「ブレードランナー2045」公開にあわせて「完全読本」ムックの執筆を請負ました。
ところがその10万字もの原稿執筆と校了までの凸版への出張校正に対し、たった●●万円しかギャラを提示しなかったそうで、バチバチに揉めました。ムック一冊執筆編集とはおよそ250時間は請負業務に従事したことを意味します。業界最低の稿料レートだとしても ありえない額をいってきたそうです。
最終的に映産労連にちくったところ、くだんの編集長が慌てて話し合いに応じ、みんなが泣き寝入りしていた悪評高い編集長から■■万円をしっかと着金させて決着。怒髪天の経緯に、憤然と怒りの鉄槌を振り下ろした 真っ当な人です。
例えみんなあきらめても、許せないとおもったなら、とうとう相手に条件を飲ませるまできちんと行動した話には、溜飲さがりました。映画を愛するがゆえの面目躍如です。
Oさんの伝説的エピソードは以下にとどめを刺します。
「35年まえね、はじめてロンドンいったときにさ。自分の宅録デモテープを5本もってったの。
そんで、ノッティングヒルのレコ屋●●店に1本販売委託、それとZTT※、ミュート、ファクトリーの各レーベルにいって渡そうとおもったのね。そんでZTTにいったら、オフィスに各タイトル在庫が大量にあってね、レセプションで笑顔で受け取ってもらえたんだ。すごいうれしかったんだけど、帰国したら『不採用/返却』でなんと郵送してくれたんだよね。1本1本返却してるのにおどろいたんだけど、レターがさらに驚愕でね。
『折角日本からきてくれたのにすまん。ダイア・ストレイツもうちは断ったから気にすんな。おまえもがんばれよ』*英文レターの意訳
ってさ文面で、社長のサインがキチンとかいてあるんだよ!!!ほんとうにびっくりしたよ」
※ZTTレーベルとは、83年ロンドン発祥の有名レコードメイカーでバグルスのトレバー・ホーンが創業者。日本でも各タイトルは、ユニバーサルがライセンス保持し国内流通中。
いや、、わたしも椅子から転げ落ちるくらい驚きました。。だけどその手紙なくなっちゃったんだそう笑
映画評論家・真魚某さんのとても人には言えない可笑しい話もあるのですが、さすがに書けません。
わたしも口が堅い男として死ぬまで秘密は守ります。けして義理は欠かない。
とまれ、次回開催が楽しみでしかたありません。一緒にいた友人Sさんはビサージュのすばらしさに深く同意してました。スティーブ・ストレンジが歌手でもあったのは不肖知りませんでした。。
以上拙い駄文のご精読を恐れ入ります。
よろしければポチッとお願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
=============================

株式会社高木

横浜市神奈川区平川町22-5

TEL045(481)3725 FAX045(481)3625

本社HP:https://www.kk-takagi.co.jp

建築板金資材見積り・制作特設サイト:https://kk-takagi.co.jp/estimate/

金属外装工事Feat.:https://feat.kk-takagi.co.jp

=============================
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事