みなさま、こんにちは。北川です。
商品市場を賑わす、純金スポット価格が9000円/gを超えました。
20年前は3000円台です。ごぞんじのとおり現物資産は、戦争が発生するとみるみる価格高騰する事実が今回もきちんと証明されました。金の商品相場価格が過去100年乱高下を繰り返しながらじりじり上り続ける理由とは、地球上で採掘できる埋蔵量が限られており「いつか」枯渇するからというものです。
もう20年前になりますが、ある商社がリテール販売する純金/プラチナ スポット・積立事業の拡販プロモーションを、2年間担当したことがあります。広告代理店勤務時代のおはなしです。
日経新聞に在版原稿を預け、相場価格の上げ下げで、日経から情報がくるキャンセル枠を定価半値で押さえ出稿したり、自社サイトに掲出するWGC※ 日韓代表ステートメントの動画をスタジオ撮影したり、ビギナーむけに商品のしくみをわかりやすく説明するブローシャを制作したり、相場価格アルゴリズムが読めない商品だけになかなか苦労もしました。
※ワールド・ゴールド・カウンシル
=ロンドン本社、金需要拡大を世界中でサポートする広報機関。南アの鉱山採掘会社が親会社
多くは年配であるスポット顧客がオンライン広告より、日経新聞の純広にまだきちんと目を通していた時代のことです。
おもえば、既存顧客むけキャンペーンでプレゼントするボールペンが予想外にウケて申込みの数に驚いたこともありました。
当初、WGCからスライドして入社されたMさんと私とであれこれ企画をたてたりしていたのですが、途中Mさんが転職なさったため、私がそのまま業務委託としてテイクオーバーすることに。
商社の中の人とは、リテールビジネス、マーケティングに疎いため、Mさんのような生き字引に託すほうが割にあうわけです。
いざ実際にコールセンター販売オペレーション部隊と、システム保守および開発を担うSIerとの会議に同席していると、コンシューマの肉声が聴けるのは有り難いのですが、システムの改善実装など経過だけ共有もらえば済むはなしも多く予実管理もクライアントのタスクのため、当方マターの要件定義だけ参加したりと、舵取りに四苦八苦もしました。
ただ、苦労しながらも当時前向きにがんばったのも、前任Mさんが私に託してくれるよう事業部長にはなしをつけてくれ、それ以前はなにかにつけ笑顔でたのしく打合せしていた記憶があったからこそ、必死にキャッチアップしたなあといまにして思います。
オーディオとジャズのマニアであるMさんはいつも本当にはなしが面白く、好きなことしかしないサラリーマンを今まで見たことがなかったわたしには何もかも驚きでした。そんなMさんがわたしは大好きでした。
蛇足ながら仕事の判断やクリエイティビティは一流で英語も堪能、しかもお洒落でカッコいい。関西人ゆえ人をけなさない、やさしい人でした。移籍後も私の結婚式に参列くださり本当にうれしかったものです。
仕事で尊敬する人とは自身半生で3人くらいしかいないのですが、そのひとり。慈愛に満ち溢れ好き嫌いを理由含めはっきり述べるMさんは当時働く上でロールモデルとすらおもっていたくらい薫陶をうけていました。
そんなMさんもとうにリタイアされ随分経ちますが、なかでも忘れられない爆笑した逸話があります。
ある日。貸スタジオでWGCの豊島逸男さんへおねがいし、5分のレクチャー・ナレーションを収録した際、いっしょに1㎏の純金インゴット(実物本物)をご持参いただきました。当時で300万円超相当。Mさんはなんども広告写真の撮影で見慣れているので「けっこう重たくかんじるでしょ」などといっていたのですがそのあと衝撃の発言が。
「ぼくはWGCで20年すごしたけど、積立も、スポットの一回すらも、金買ったことないんだよね。株はすこしポートでもってるけど、相場連動の商品はなんだか肌にあわないんだよなあ。。」
これだけ現物資産の重要性を毎日世の中へ説いている人物が「金の1g」すら自ら買ったことない!?
ほんとうに度肝をぬかれるとはこのことです。まさかそれを公の場でいったことはないでしょうが、撮影時スタジオにいた全員がずっこけそうになりました。「紺屋の白袴」をまさかこんなにもみじかな場で目の当たりにするとはおもいませんでした。
毎度拙文のご精読をありがとうございます。
よろしければポチッとお願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
=============================

株式会社高木

横浜市神奈川区平川町22-5

TEL045(481)3725 FAX045(481)3625

本社HP:https://www.kk-takagi.co.jp

建築板金資材見積り・制作特設サイト:https://kk-takagi.co.jp/estimate/

金属外装工事Feat.:https://feat.kk-takagi.co.jp

=============================
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事