みなさま、こんにちは。北川です。
とうとう関東も入梅のような天候になってまいりました、、南無三
フランダースの犬というとても有名な童話があります。御存じ、ネロという画家を目指す少年がおしまいに飼い犬のパトラッシュと、貧困に負け教会で力尽きて亡くなる哀しいお話です。おおむかし、テレビアニメでも放送され児童の情操教育に一役買っていたような記憶があります。
むかし、倅が3-4歳のころ毎晩絵本の読み聞かせをやっていたのですが、フランダースを読んでいる自分は最後まで救われずに死んでゆくネロとパトラッシュの絵をみるたび涙腺が緩む、なんどみても。当時のせがれは幼過ぎて親が選び提示するアイテムになんら文句をいうこともなかった時代です。アニメを思い出しても、泣いた赤鬼のように脊髄反射で涙が出ます。
なぜ子どもが誰にも助けられず死んでしまうのか。いきさつを説明しながら絵本なので絵をみせつつ話すわけですが、わたしが涙を流しながら本を読み終え、おはなしを聞き終えた倅はこういいました。
「おじいさんは死んじゃったから、ネロはミルクを運ぶ仕事をしなくていいんだね」
ネロより先に死んでしまったおじいさんが気になったようです。。大人と違う視点で哀しいはなしとおもう様子がまるでないのに愕然としましたが、、そのことを当時知人の某大学准教(比較文化学)に嘆いたところ。
「それこそ子どもたるもの。こどもの発想、着想はそれくらいユニークで自由なんですよ。ときに残酷なこともあるのをよく知っているでしょう」
そう冷静に返されまして。子どもをもたない非婚学者からするとそういうものかと腑に落ちませんでしたが、そもそも同じ対象に接して大人とおなじ喜怒哀楽を示さないことに気づかされました。たしかに、寝たきりおじいさんとネロとパトラッシュがなぜ全滅していったのか、4歳のこどもに貧困の意味がわかるはずもありません。
4歳に限らず小学生になっても、いくつもの情報からなにを受け取り、どう反応するかは子どもによりまちまちです。それを大人が先走ってリードする会話ばかりすると、なにもかんがえずに流される、自分の意見や考えをはっきり言うことが無くなってしまいます。
質問をしてもわからない、だとか。忖度する内容のことばしかでてこないようになります。多少自ら理路整然にはなしたとしても、いまはまだその場限りで翌日きれいに忘れてしまうでしょう。
現在、せがれは小6なのですが、ナラティブのコンテクストを理解する、おおまかに時間の逆算見積をする、タスクの優先順位をつけるなどいわゆる成長の欠片はありません。当方は両親がフルタイムで仕事をしていまして、時間の有効利用に四苦八苦しているわけですが、いっこうに「いますぐ〇〇をやりなさい」というのが理解されません。遊ぶことに関してなにより着手がはやいだけです。あほか。中学1年生、進学のおおきなそびえたつ壁、生活一変に慣れるであろうそぶりもみせません。不安。。
かとおもえば、近所で中学受験をする小6の親たちに知り合いがたくさんいるのですが、先日道端であったその中のひとりは「息子が異次元の偏差値を叩き出した。なにも考えておらぬ。公立中学校しか視野にみえない」と嘆いています。友だちに誘われると宿題をほうりだし長時間遊びにでかけていってしまうとか。
そう、こども特に男児は「がまん」ができない生き物です。小6であろうと自律とか自制とか、長期目的のために目の前の快楽を遠ざけることはとてもむずかしいことです。
当方では子どもと話し合い近所の公立中に行くと決めたため(毎日長時間勉強し続けるのが、1年前に到底無理と判断したため)いま目の前の大ハードルはないのですが、知人Kさんの嘆きをみるに伴走する親もえらいストレスやわな、と同情しかありません。因みにKさんは桐光学園出身で過去に自身中受を体験したわけですが、桐光がすきではなかったらしく、受験校の選択示唆にうんうんと思案しておられます。
気を長く子を見守り首肯してあげ、夢中になれる目標をいっしょにみつけだすのが親の理想ではありますが。まじめで親の手がかからない子だけが、しあわせになるわけでないのも承知しています。ですが、親もまた「がまん」して見守り続けるのはなかなか骨が折れます。歯ぎしりばかりです。
せめて自分の意志や考えをしかるべきタイミングではっきり話す、相手方の主張も傾聴する、会話のコンテクストを理解する、まずまずできるようになってほしい。
修行の道はまだはるか遠い道のりです。茨の道よ。
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