デジタル詐欺について

みなさま、こんにちは。北川です。

先日、倅が詐欺に引っかかるのをあやうく阻止したはなしをします。

ツイッター、インスタ、FBで無料で〇〇をあげます、現金をあげます、〇〇万円するセミナーを無料でうけるチャンス。などの甘言詐欺アカウント投稿をよくみかけます。とんできたDMは即刻通報してブロックしています。

ツイッタージャパンでははた迷惑なアカウントを自動的に削除しているそうなのですが、イーロン・マスクがオーナーになって以降実際に強行排除され、意味のないアカウントはごっそり減っています。

にもかかわらず、情弱あてのメッセージは今も毎日繰り返されています。不動産屋とおなじ数万分の一でも、一人ひっかかればいままでの経費をとりかえせるのでしょう。詐欺に引っかかった人の名簿は高額で地下取引され、被害者は何度もアタックをうけては金銭を奪取されているそうです。詐欺の手口は毎日進化していますし。

さて、倅がある朝のこと。

ツイッターのアルゴ生成で取得したアカウント名の「レモン～キャンペーンでフォロワー増」なるアカウント主から飛んできたDM

「ポケカの希少BOXをプレゼント、詳細はLINEでやりとりしますのでIDおしえて」

じつにわかりやすい個人情報詐取を意図する内容をみせ、BOXもらえるからLINEでやりとりしたい。そう訴えます。

まるで飛んで火に居る夏の虫です。

ほんとうに呆れてびっくりしました、、無料でみれる地上波TVを一日中みてるような閑人の発想です。

待て。いますぐ●●警察署にいって生活安全課でこのDMみせて、なんでだめか聞いてきな。

そう説明しました。まったく知らんひとがそない気前いいわけあらへんがな。

自分が欲しくても手に入らず、どこでも買えないものを赤の他人からあげる、そういわれたら、知らんひとにほいほい個人情報教えるんか、、

小6のリテラシにあぜんとしました。学校ではどうやらネットリテラシーとして他人のプライバシーを開示したり、悪口を書かないなどに留まっている模様。詐欺の手口、その戒めについてはご家庭でということなのでしょう。

最初はDMで詳細おしえてくれ、って返事しな。といったのですが、LINEでないと教えてくれないから、、と学校の先生相手のような「言われた通りやらないかん」といってくるので、呆れた顔のまま「あのな。この人は毎日人を騙すために、一生懸命何十万もの人に連絡とってるんだよ」そう説明しました。

まるでカルト宗教に取り込まれた新米信者のごとく、この人は嘘じゃないと反論してくるのです。ほとほとまいりました。

ツイッターの匿名アカウントは理由があって匿名で顔出ししないのだから、プライバシーを聞いちゃいけないとおもっているのにもおどろきました。赤の他人へいいことをする、慈善をするなら（それをツイッターで逐一開示しているなら）前沢友作さんのように実名でやるのが自然です。疑いの余地もない実名アカウントだからこそ他人は信じるわけです、社会的信用を担保に。

詐欺にまんまと引っかかる寸前の子ども（倅）を目の当たりにして、毎日この1000倍は実際にやられとるなあ、、と認識を改めました。同じ情報（SPAM）に接しても子どもとはじつにちょろいもんだと。

例えば。

マナーが悪いと眉を顰める以前に、そもそもだれもマナーを教えないなら「知らないだけ」という現実があります。

ネット上のわが身を守るリテラシーというか犯罪予防も、だれかがその「原理」をおしえないと「疑いすらもたない」のは自然です。詐欺とは騙される本人は気づかないのがあたりまえです。

自分の身を守るのと、甘言に騙される（あっさり欲求に負ける）のは表裏一体です。今回はツイッターアカウントが家族のものであったため申告がありましたが、臍を噛む前に毎日よくよく言って利かすしかあるまい、そうおもうのでした。

毎度拙文ご精読をありがとうございます。