過日、音楽家・高橋幸宏さんの訃報が密葬後のご遺族、ついで所属事務所から発表されました。
この3年闘病中でありましたが今年になってからの誤嚥性肺炎が死因とのこと。じつに残念です。世界中から弔辞がSNSに投稿されました。
いまどき70歳が早い別れというのもさることながら、如何に多くの人に尊敬され愛され仕事をしてきたか。もう一緒に仕事をすることが叶わない、仕事でなくとも二度と会えない哀しみに整理がつかない。近しい人や特に生前最後にバンドを組んでいたメンバー(LEO今井、堀江博久、高桑圭、永井聖一等、敬称略)の様子でした。
残されたみなさんのコメント群をみるに。
高齢や病気は関係なく、一緒に仕事をした仲間であり大先輩との永遠の別れにショックを隠せるはずもない。パーティで声掛けされた、写真を一緒にとってもらった、それだけでこれほど感謝される御仁もそうはいないでしょう。あれだけ有名であり偉大な存在なのにけして偉ぶらない、優しい幸宏さんの人となりは、数多の年下の音楽家たちが昨年デビュー50周年のイベントに大挙して出演したことで再確認されたとおもいます。おまけにかっこいい、男性たちからの憧憬。女性たちにも大層もてました。
そう、有り余る名声がありながら、現役の音楽家として昨年まで20歳も若いメンバーたちを呼び集めて対等に仕事をしていたのです。高橋さんに見いだされ世に出た高野寛さんの動転するさまは心配なほど。たしかに40代以降は細野さんが業界最高峰の雲の上だとしておなじレベルの天上人だったのですから。それ以上高齢のかたがたは既に鬼籍にはいってますので。
幸宏さんの人柄が愛されたのは上記のとおりですが、ドラマーとして派手な印象こそなけれど、リズムキープのタイム感のよさは業界随一でした。
有名なはなしに、テクノのバンドであったYMOがLA公演(初回のワールドツアー)最中、シーケンサーが暴走しクリックが無軌道になったとき、幸宏さんが生ドラムでもとのピッチでまったく曲のサイズを変えずに一曲叩き続けたという伝説があります。このときのギターはジャズ界の渡辺香津美さんでしたが助かったともに大層驚いたというコメントを御くやみとあわせ再掲しています。
当時バンド後期に、ライブでツインドラムを務めていたスティーブ・ジャンセンもその技術に舌を巻いた一人です。なぜだかジャパン(イギリスのバンド)のメンバーと当時の人脈は縁深い。
この2年闘病中もレコーディング客演のオファーがあり、最後とされる大貫妙子さんに頼まれた1曲も数時間でOKテイクを披露したそうですが、大貫さんは幸宏さんが体調良くなるのを1年半待っていたそうです。御指名でそこまで必要とされる音楽家もなかなかいるものではありません。
個人的にも、ドラムのスネアの音色や独特な歌声は忘れ難いものです。35年もまえに時の人であり夢中になった人物がこの10年もあたらしい音楽を続けていて、変わらぬ魅力・姿を見せ続けてくれたのには、前述のとおり「過去の栄光」にこだわらない今を生きる音楽家であったことへ尊敬しかないです。
天国で故青木達之さんと語らうのを楽しんでください。すばらしい音楽の数々、忘れえぬ体験をありがとうございました。
毎々拙文ご精読をありがとうございます。

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